自然歯科sizのblog

ストレスにより体液の流れは外から内に変化するといいます。
(写真;歯周病より怖い「歯みがき」病 東京医科歯科大学元助教授 歯学博士 志村則夫 P59)

(P58より引用)
この歯髄の中に、ハピネスホルモンといわれるベータ・エンドルフィンという物質があることがわかってきました。また、痛みを感じた時や不安、緊張時に現れるブラディキニンという物質も生成されることがわかってきました。さらに私達の情緒が安定していると歯髄から歯冠の方へ体液が流れ、逆に過度の緊張や不安に襲われると、体液は歯冠部から歯髄部へと、全く反対方向に流れる事もわかってきました。この流れで、歯の表面の唾液と歯髄の間でタンパクやカルシウム、リンなどのミネラル、そしてビタミンなどのやりとりがあることもわかっています。
とにかく歯は、石のような生命のないもののように考えられていますが、人間の情緒の変化や大自然の移り変わりに沿って、生き生きと躍動しているのです。

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歯の表面を覆っているエナメル質は人体の中で一番硬い性質を持っているけれど、脆い性質も併せもっています。
人間関係のストレス、仕事や家事や子育てのストレス、暑さ寒さによる無意識の歯の食いしばりがあったり、固い物の食べ過ぎ、日頃からいらいらくよくよばかりしていると、歯がガツガツと当たり見えないヒビが入るので、虫歯でなくても歯は痛くなるし、虫歯にもなりやすくなります。

歯は重い頭を支えていて、全体で微妙なバランスをとっています。
力が全体の歯に上手く分散されていれば良いのだけれど、特定の歯にだけ力が強くかかってしまう構造になっていたり、自由な動きが制限されていると、無理のかかっている歯が虫歯になることがあります。
不調和があると体全体を守るために、部分が壊れるようにできています。(車のバンパーが壊れて中の人を救うのと同じ。バンパーが壊れることに意味があるように、虫歯になることにも意味があります。それを壊れない材質にしてしまうと…)

虫歯になったからと原因をとらずに安易に歯を削ったり抜いてしまうと、その無理が他の歯に移動して他の歯に虫歯ができやすくなったり、血流を滞らせて治りを悪くしたり、体のバランスが大きく変わってしまう事もあります。

一番は生活の中で虫歯にならない工夫をしていくことが大切です。
歯みがきだけが予防なのではなく、虫歯にならないためには生き方も大きく関わっています。


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