19時半過ぎ、似顔絵師は来ていた。警備さんは来たかと、聞くと、まだらしい。余談だが、夏にヌシのような人がいたのだが、あの日以来、見てないそうだ。彼は、挫折をしたのか。。。いつか、再会をしたいな。
ゆっくりと準備をし、なるべく小さな音で、探るように路上ライブを始めた。
ほどなくして、警備さんは来た。
直ぐに、演奏を終了させ、会釈をする。昨夜の面識も功を奏したのか、会話が進む。
「広島からです」
「わしは、、福山なんだ、、」
(なかなか聞き取れない声で、おっしゃるのだ)
「福山なんですか」
「値段は、出さない方がいい。、、、罰せられる、、、」
「そうなんですか。じゃあ、隠しておきます」
(ポスターを見られて)
「あと、2日なのか」
「はい。2日だけなんです」
ま、大方こんな会話。
警備さんは去って、しばらくしても、警官は来ず。
成功ではないか。それから2時間のちに、また、警備さんは来た。直ぐに、演奏を止め、似顔絵師さんとの3人の会話をする。
警備さん去る。警官は来ない。
やはり、会話をし、情に訴えかければ、良い結果が導かれるのだ。察するに、警備さんは、尊敬を受けたい方なのだと思う。
ともあれ、3時間を有効に使うべく新曲5曲を6回か7回か、歌い続けた。
俺の喉はタフだった。
指は、さすがに、軽く痛んだが、五分くらいの脱力と振動で復活した。
大丈夫だろう。
さて、成果は。
あまり良くはなく、投げ銭箱に、入れてくれた男性が一人と、サラリーマンな中年さんが「カッコいい」といいながら、拳を差し出してきた。近頃の若者の挨拶を知っているとは。粋なのか?ダサいのか?ひとまず、俺の拳を合わせ、お応えした。
とはいえ、素敵な出会いもあった。
外人さん。ロドリゲス。だったと記憶している。
スケボー片手に、近づいてきた彼は、5拍子が混ざる曲もノリノリで聴いてくれた。
ミュージシャンを目指しているとの事。納得。
終始、俺のやっていることを絶賛してくれ、これは運命の出会いだと、彼は言う。随分日本語が喋れるが、限界もある。二人のやり取りは、相手を思いやる英語と日本語で交わされた。
お金がないようだったので、CDをプレゼントしようとしたが、それは駄目だとゆう。なんて、律儀なやつ。「お金は、サムデイ(いつかでいいよ、のつもり)」
と、俺が言うと、通じたのかCDを受け取ってくれた。素敵な青年たった。
帰り際、六本木のパーティー?みたいなモノに招待したいと言っていたようだが、俺が広島に住んでいるとわかったら、愕然とするだろうな。ま、彼のためなら、11時間かけて来てもいいかな。笑。
俺の音楽は国境を越える、と確信した夜でもある。
昨日の煙草 24本 (+4)/前日より -3
(池袋ライブハウス マンホールにて)
東京のライブまで 1日