暗い。体に付く程密生した暗闇だ。空気中にはほこりとセメントの匂いが重く漂っていた。俺のベッドはティムの隣だった。その部屋は大きくてベッドがいく列にもなっていた。基本的に隣の人は分からなかった。まぁ、ティムとは話したけど、彼以外分からなかった。ティムは見せたいものあるって言ったけど、あまり知らない人だから、、、でも知っている人いるかな?ティム以外はいない。
「あと10分しかない。見ないと説明は出来ないよ。」ってティムが「デ・キ・ナイ」を強調しながら言った。一時間前、ティムは初めて会ったけど、ずっと同じこと言った、「これを見ないと、これを見ないと、これを見ないと、、、」黙ってくれるなら、要求におとなしく従うと思った。
「こっちだよ、こっち」言いながら、ティムが廊下を案内してくれた。長くここにいた俺は初めてこの廊下を見た。廊下のつきあたりにでかいスチールドアが立っていた。彼はマンガのキャラクターのように足をしっかりと壁につけて、手で取っ手を掴んで少しずつ開いた。
そのドアの後ろは小さい部屋で、大きいテレビに大きい部屋の皆が映されていた。皆は俺みたいに不安な表情をしていた。ティムが「3、2、1、今」って言った。「今」って言った瞬間、突然、頭の中から大きくて低い音が生まれて来た。二人とも手で耳を覆いながら、ひざまずいちゃった。2、3秒だけだったけど、10分位に感じた。
音が止んだ後、ティムが「僕、覚えている?」って囁いだ。「どうして馬鹿な質問を聞くのかな」と思いながら、「覚えているよ」って答えた。「皆を見て。記憶がリセットされた。テレビを見ているとリセットされないよ。」大きい部屋を見て、あまり変わらないと思った。
「3時間毎にリセットされちゃう。テレビを見ていないと必ず何も覚えてないよ。これから、3時間毎にここへ来ないとここのことが記憶から消える。」ってティムが言った。その瞬間、テレビの真中に目が出て来た。