パロディ・メロディ -6ページ目

パロディ・メロディ

パロディより楽しいものはない。
この世の全てがパロディであってもいい。(*^‐^*)にこ

とあるところに、寡黙なひとりの男がいた。
彼は朝から晩までほとんど口を開かない。
家族と話をしても、薄らと笑みを浮かべるだけで、口数が少ないのだ。
だから、家族でも彼の本心を聞いた事が無い。

そんな男が、健康診断で癌が見つかった。
かなり進行した胃癌だというのだ。
家族は心配して彼にいろいろと話かけたが、それでも彼は多くを語らない。
ただじっと我慢の顔を続けるだけだった。

そして、とうとう手術の日がやってきた。
医者の話では、助かる確率は五分五分だという。
それでも彼は何も語ろうとはしない。
手術服を着て、黙ったまま手術室へと入っていったのだ。
家族は心配でたまらなかった。


3時間ほど経過して、医者が手術室から出てきた。
家族は手術の結果を早く知りたくて、医者に問いかけた。
『先生、どうでしたか?』
医者はとても疲れた顔をして、こう言った。
『いや~、なんとも良くしゃべる患者さんですね~。』
家族はキツネにつままれたように、きょとんとしてしまった。
『先生、それはどういうことですか?』
医者は無造作に言った。
『彼は手術の間中、本音でいろんな話をしてくれましたよ。』
家族はますます訳がわからなくなった。


暫くして、彼が病室に移された。
麻酔が切れ、彼の意識が戻った頃を見計らって、家族は尋ねた。
『手術中に、あなたはどうして先生と本音のお話ができたの?』

彼は病室の窓の外を見やりながら、ポツリと言った。
『僕は開腹手術を受けたんだ・・・・。』
それから彼は首を少し動かして、今度は家族の方を見やりながら続けた。
『だから・・・・




腹を割って話ができたのさ。』





(〃_ _)σ゛おぃおぃ・・・・・・