あるところに、一人の男性がいました。
彼の名前は『武道 極男(ぶどう きわお)』と言いました。(以下、武道くんと記載)
名は体を表すと申します。
武道くんは、生まれつき武道・格闘技について天性の才能がありました。
彼は筋肉の付きやすい体質で、他の人と同じトレーニングをしてもすぐに体が大きくなりました。
また反射神経も良く、体の大きい割に素早く動く事も出来ます。
空手・剣道・レスリング。
何の競技をやっても適性があり、一生懸命練習すればどの道でも一流選手になれる事は間違いありませんでした。
将来は日本の、いや、世界の格闘技界を背負って立つ可能性のある、眠れるダイヤの原石だったのです。
そんな武道くんに悲劇が訪れます。
今年の春、彼は高校に進学しました。
しかしその学校には空手部も、剣道部も、レスリング部もありませんでした。
あるのはただ一つ【マラソン部】。
しかも、毎年全国大会に出るような強豪だったのです。
さて。
このような状況で武道くんは持ち前の才能を発揮できるでしょうか??
基本的にマラソンは、体重が軽いほうが有利といわれています。
武道くんの【筋肉が付きやすい】という体質は、少なくともマラソンをする上では大きな長所にならないでしょう。
【反射神経がいい】というのも同じです。
【あらゆる武道・格闘技への適性】なんて、宝の持ち腐れでしかありませんw
そして彼自身が、自分に眠る特別な才能に気づいていなかったとしたら??
世の中、武道くんの様な人はたくさんいます。
きっかけさえ得られれば、眠れる才能を発揮していきいきと輝ける人はたくさんいます。
でも、世界にはマラソン部しか存在しないと勘違いしていたり。
「マラソンの遅い自分は、アスリートとして三流なんだ」と自信を失っていたり。
貴方の価値は、素晴らしさは、選択肢を増やすだけで発揮出来るかも知れませんよ。
と言うお話しでした。
それでは~(´∀`)