精巣がんの手術と抗がん剤治療と副作用とその後の生活と

精巣がんの手術と抗がん剤治療と副作用とその後の生活と

39才で精巣がんが見つかった
すぐに手術して、2年経たないうちに再発して3カ月のBEP療法の化学(抗がん剤)治療をして、その後のリハビリ生活を振り返りる
なんてオレはバカだったんだ…から、抗がん剤の副作用と共にそんでも生きながら考えたことを綴る

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「身体のことは本人にしかわからない」
と、昔からよくいわれる
全くその通りで、病気した人の気持ちもまた、その人にしかわからないものと思う

脳梗塞などで身体に障害をもつことになってしまった方に、仕事で接することがある
その障害の受け入れかたも千差万別で、今までは元気にうごきまわれたのに…と悔しさを拭えないでいる方、なっちまったもんは仕方ないよと見事受け入れてしまえた方と様々だ

同じくして癌も発病して治療をすれば、ほとんどの場合すぐには死なない
つまり、「癌」を受け入れなければ生きていくのがとってもしんどい

以前のように生活や仕事ができないこと、諸々以前できていたことができなくなることを受け入れて治療をしたり、その後を過ごすことになる

朝起きて「今日の体調どんなかな?ん…調子55%…」みたいな自分を受け入れる
結構これが自分ではどうしようもなく、その55%や70%を受け入れてその日を過ごさねばならないことが当たり前になっていき、ある意味達観した感覚となる

だから、30~50才くらい(いわゆる現役バリバリ世代)と話してもらちがあかない

そんであなた(僕)はどうしたいの?何かこうしたいとかないの?と聞かれても、癌で色々諦めてきた経緯を前置きするとまどろっこしいから「いや~特にないっすね 笑」になる

なんか無気力な人みたいにみられるようで少し自己嫌悪するけど、仕方なし
忘れちゃうようにする

本当はかなり細やかに自分の身体を観察して、その55%の範囲内ぎりぎりで頑張っているのです
同世代とは「0」がひとつ違う月給しか得られない仕事しかできずに情けなく思うことがあっても、胸を張って生きるのです(子どももみてるしね)


有名人が癌になったと報道されると、ワーっと検診に駆けつける。癌に対して心配する。インフルエンザか 笑!と思う
意識が高まるのはよいことだけど、それは流行
本質からはかなりかけ離れている


欲がないのではありません
今日一日、自分が置かれた場所で生きているのです

癌への理解…それは自分ではない他者を受け入れる、理解することであると思う