苦節2年、満を持してコスモナウトMV公開されました!めでたい!


今回せっかくなので、公開に寄せてセルフライナーノートなんてものを残してみようと思います。


よくよく思い出すと僕がこのバンドのために書いた最初の曲なんですよねこれ。

SitHってどこか陰りのある楽曲がほとんどなんですけど、この曲は底抜けにそん中でも爽やかでちょっと異色。

ただ爽やかでもこの曲の主題はあくまで「別れ」で、決して前向きな曲ではないです。

元々今じゃ誰もが知ってる超有名アニメーターさんの代表作の第2章が原案で、
僕なりに解釈した上で、ある二人の夏の記憶の歌にしました。


僕らが前に公開した『あの夏で待ってる』に次いでまた夏の曲かよって感じですけど、
僕の中で夏っていうのはある種特別な季節で。

正直夏、めちゃくちゃ嫌いなんですよね。
暑いの嫌いってのもあるんだけど。笑


皆さんが思う夏ってどんなイメージですか?


僕の中の夏ってのは色んなことを思い出させるし、僕にあれこれ考えさせる季節なんです。

キラキラした季節感と今の自分とを無意識に対比してしまうのか、
あの日の僕自身、もう二度と会えない誰か、もう戻れない煌めいた瞬間。

そんなものが頭をずっとグルグル回るんです。
もうやめてくれよってくらい、記憶って眩しいな、ってなんだか考えてしまうというか。

そんな僕にとっての「夏」を歌った今回の『コスモナウト』。


『あの夏で待ってる』が昔の僕へ宛てた別れの歌だとすれば、
『コスモナウト』はもう二度と会えない大切な誰かへの別れの歌です。


「どうか 言葉一つだけ届くのなら」


この一節がこの曲の全てです。
何回記憶の中でさよならを告げても忘れ得ぬ瞬間。忘れ得ぬ人。


もう決してそこには届かない言葉を、
僕は今も、愚直に歌っています。


さて、今年もこれから夏がやってきます。
聞いてくれた人の心のどこかで、そっと大切な記憶を思い出させるような、そんな曲になってくれたら嬉しいな。


Gt.Vo. 鈴木康弘