今朝のHNKの『舞いあがれ』で昔の回想シーンがあって、八木のおっちゃん(又吉)がでてきました。こんなシーン。
たかしくん「おっちゃん、詩書くのって楽しい?」
おっちゃん「しんどい。こないしんどいこと、あれへんな。」
たかしくん「ほな、なんで書くん?」
おっちゃん「生きていくいうのはな、大勢で船乗って旅するようなもんや。みんなが船の上でパーティーしてる時、おっちゃんは息、苦しなる。それで、冷たい海飛び込んで、底へ底へ潜っていって、そこに咲いてる花、必死でつかみ取って、船の上へ戻ってくる。そしたらしばらくは、息できんねん。その花が、詩や。」
私、まいちゃんやたかしくんが子供時代の舞いあがれは見てなかったんで、初めてこの言葉を聞きました。びっくりしました。生きることに関して私が感じていたもやもやを、100%的確な言葉で代弁してくれたように感じました。
まさにこういう感じなんです、私にとって生きるということは。そして音楽や、それだけでなくその時々で私が必死になってやってることというのは、いつも結果として、その生きる息苦しさを「しばらくの間」やわらげてくれる存在、なんです。おっちゃんにとっての「詩を書くこと」と同じです。
でも海底の花をつかみ取ってきて息ができるようになっても、時が経てばやっぱりまた苦しくなって、「早く花を取りにいかなきゃ・・・」という焦燥感に襲われます。55歳の今になってもそうなんです。だから、この苦しみには、終わりがないような気がしていました。
私にとってのデラシネのおっちゃん、音楽の恩師サムはもうこの世にはいないので、なんだかつい、たかしくんと自分を重ね合わせてしまいます。
たかしくんは、パリに行っておっちゃんからどんなヒントを得るんだろう?
次週が楽しみです。✨
▼本日限定!ブログスタンプ
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/063.png)
![笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/664.png)