コイツの映画レビューものすごくうるさくて、ありえないほど近い

コイツの映画レビューものすごくうるさくて、ありえないほど近い

映画が好きで好きでたまらん芸人『ホンデモッテ』の松田です。

このブログでは劇場公開された新作からDVDで鑑賞した映画まで幅広くレビューしたいと思ってます。

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どうも

ホンデモッテの松田です!

今回はDVDでこの映画を観たのでレビューします!

『コロニア』(2015年/120分)
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監督さんはドイツ人の【フロリアン・ガレンベルガー】という方で2009年に『ジョン・ラーベ〜南京のシンドラー〜』という作品でその年のドイツ映画祭で4部門受賞して注目された方です。

日本軍が中国の南京市民を虐殺した『南京大虐殺』という歴史的事件を映画化したもので、一般市民を虐殺するシーンがあり、日本では劇場公開を全ての配給会社に断られ、レンタルすらされてないという恐ろしい闇…。。
ちなみに日本の政府は虐殺の事実を認めていないんだとか。。


その監督さんが次に選んだ映画がこちら!






前作の『ジョン・ラーベ』も実はナチスの党員だったらしく。その人間の善い部分を取り上げた作品になっていましたが、今回は“ナチス”の悪い部分を描いた作品になっています。

個人的にはこういった作品をしっかりドイツの人が作っていることにとても好感が持てますね!
『マイケル・ムーアの世界戦略のススメ』というドキュメンタリー映画の中でもドイツ人は自分たち民族がしてきた歴史的な過ちをしっかり学校で学んでいる姿が取り上げられていました。

《あらすじ 簡単に》

舞台は1973年のチリです。
主人公はスチュワーデスのレナ(エマ・ワトソン)
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『ハリーポッター』の時のあの可愛いらしかった女の子がすっかり色気のある“女性”へと変貌してますね〜
近所に住んでた幼なじみが引っ越してしまって数年ぶりに遊びに帰ってきた時のあのドキドキ感に似た気分になりますね〜。

ちなみに僕は幼なじみのような存在はいませんでしたが…。


そしてレナの彼氏ダニエル(ダニエル・ブリュール)はチリ国内のクーデター騒動を取材しているジャーナリストです。
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そして2人が過ごしている時にクーデターの動きが本格化していきます。

チリの軍隊が反対派を次々と捕らえていきます。

そしてダニエルもクーデターに加担していると判断され軍に連行されてしまいます。

ダニエルが収容されたのは「コロニア・ディグニダ」といった所で表向きは農業コミュニティとなってますが、実態は“教皇”と呼ばれる元ナチ党員パウル・シェーファーが暴力で支配して、政府の拷問施設となっていて、生きては二度と出られないと言われる施設でした。

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レナダニエルを助け出すため、命がけで単身「コロニア・ディグニダ」に潜入する。


《感想 71点》

この作品は実話ベースとなっていますが、恐らく実話なのは
【教皇と呼ばれる指導者がいた点】
【農場コミュニティと偽って拷問施設だった点】

くらいかな?と思います。
なのでレナダニエルはこの事実を分かりやすく伝える為の架空の人物だと思われます。

映画自体の内容はとてもスリリングで面白い内容ではあったんですが…

この映画の中で指導者が元々ナチスの党員だったコトが全く触れられていない点。
ここが僕は問題なのかな?と思いました。

このパウル・シェーファーという男は実際は少年に対する性的虐待をしていた男で。
それがバレて西ドイツからチリに逃げてそこでも同じコトをしていたことが問題なのであって。

本来「コロニア」が農場コミュニティと偽ってしてきたコトのピントが少しズレているような気がします…。

ちなみにこのコロニアは今も姿・形を変えてはいるものの存在はしているそうです。(ビジャ・バビエラという名前だそうです。)