ふと、曇り空の地上に舞い上がり、そのまま西の風に乗ってみた。

意外と上空は晴れていて、オリオン座の真ん中の星が自分の胸の中心に当てはまった。
そうしたら私は遥か夜空へと上昇し、眼下には太平洋の大海原と、海面に光る月明かりと宇宙の間にいたのでした。

何処まででも、飛んでいきたい。

部屋のシーツの中で、広がる世界に、確かに飛んでいけた、とある神無月の夜更けでありました。