奈良・妊婦搬送中流産をはじめ病院のたらいまわしによる手遅れになるケースが増えています。

でもニュースが伝えようとしていることに違和感を感じました。産婦人科医の不足にばかり目を向けさせようとしています。

本当にそこが一番問題なのか?

全国的に問題とされている産科医療の体制不備には、分娩の取り扱いをやめたり、制限する産科が相次ぎ、分娩を続ける病院に負担が集中しているという実態が背景にあります。

なぜ取り扱いをやめたり、制限するのか?


小泉内閣になり無駄遣いをさせないようにしようと多くの改革が行われました。その中には税金の無駄遣いをやめましょうの旗印の下で医療改革もあり相当の削減をされました。

確かにテレビとかにでてるお金持ちのお医者さんが沢山いて品性を疑うような発言ばかりしています。でも考えてみれば彼らの多くは税金が関係する保険診療で儲けているのではなく自由診療(保険とは関係ない)での稼ぎがすごいのでは?(ある意味高額納税者?)

厚生省関係のずさんでめちゃくちゃなお金の使い方で不思議な建物を建てたり買ったりするのはなんなの?あれが一番の無駄遣いなのではといつも思う。

賃貸ですみそうな事務所をビルごと建てたり・・・

そのお金はどこからでてるの?それこそ税金でありみんなの保険料なのでは??

ようするに医療費抑制による弊害が現在の一番の問題なのではと思う。

頑張っても報われないことを患者様のためと頑張っている先生はいくらでもいる。でも報われなければいつかは閉院しなくてはならなくなります(他人事ではありませんが)

そんな中で危険が高く、訴訟されることが多い産婦人科にまず影響がでてきている。後継者もいない、代診の先生もいないのでは少ないスタッフだけで24時間対応する必要がある産科の負担は大きすぎます。(代診の先生もボランティアではありません)

国は医者を増やせばいいと大学の定員を引き上げることを考えています。医者の数を増やせば厳しい産婦人科医や小児科医になるのかな?

今だってフリーのほうが稼ぎになるとかコンタクト診療所の院長になれば楽してもうかると他科から転職されている先生もいます。この方々が増えるだけでは・・・・・

もっと行政の人間が勉強して支払うべきではない保険給付は払わず必要な医療には支払うようにするようにしないといけないと思う。そうすれば医師はやりがいのある職場に集まるのでは(癒着、献金まっぴらごめん)

今のような若手の経験のない医師を救急の最前線に立たせる体制も限界かな

実際一時期自分もそういう場所にいたから分かるけど下っ端が救急をうけもつという伝統(?)が日本の病院にはあります。患者様としてはたまったもんじゃないでしょうが実際にそれが現実

若手医師たちはそんな修羅場をくぐりぬけ成長していくのですがそろそろ限界がきてるのかなと思います。今回も勤務していた医師たちは他の患者様の対応していて受けられなかったとのこと。実際そうだったと思います(僕もそうでした)

急患で入院が必要そうな方の受診要請を受けたらまず病棟医長に相談し、婦長と相談してから受諾するなり、断るなり決まります。

救急車は断られるまで待ち、断られたら次の病院に連絡します。すべてはこれの繰り返し。奈良の病院も救急指定病院でしたが受けきりませんでした。

県立ですよ!県民の税金で頑張っても無理なんですよ。それを個人病院に期待しても無理です(゜-゜*)(。。*)ウンウン

みんなが払った年金や保険料で馬鹿でかい建物つくらずに夜間救急専門病院を作ったほうがどれだけみんなのためになるか・・・

国立や県立などの大きな病院は重症の救急患者様しか診察ないと宣言しています

(軽症の患者様をみてたら重症患者様を診察できないという理論)

今年の病院・診療所倒産数は最大だったそうです

高級料亭でご馳走を食べている政治家の数は減ってません

悲しい出来事が起こらないようにと祈るばかりです