墨に溺れる

墨に溺れる

黒塗りの世界で狂ったように書き続ける少女に
果たして何が残るのだろうか

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皆さんお久しぶりです。

ブログ自体を更新するのは大体一年ぶりぐらいになるでしょうか。

 

自分が最後に書いた記事を読んでみると部活動にひどく悩んでいて、読み返してあのころの気持ちを思い出して苦しくなってしまいました。

あの記事を書いた時期は本当に先生からの一言一言に苦しんで涙を流し、部活に行く意味とそこから逃げることばかり考えていました。

 

私は先日、あんなに嫌だった部活動を無事に引退しました。

なんだかんだ一年生の時から言っていた部活辞めたいを実行することなく、最後まで、頑張ることができました。

これまた不思議なことで散々やめたいって言っていたのにいざやめてしまうとすごく寂しくなるのです。

 

「あの先生に言われたこと実践してみたいな」「いまならこれができる気がする」「早く試してみたい」

 

やりたいことが山ほどできて、ここでふと私はもう引退してしまったんだと実感するのです。

 

 

今まで私はどれだけ頑張っても才能を持っている天才には敵わないと思っていました。

そう思わせるような出来事が中学校であったから。そこから私は酷くひねくれました。

高校に入ってもその考えは変わらず、一緒に入った女の子のセンスに嫉妬する毎日でした。

「入部して引退するまでにこの子に勝つ」という目標を掲げ、一年たち、私が部長で彼女が副部長になった時、その目標を彼女に告げました。

すると彼女はこう言いました。

 

「奇遇!私もあなたの事抜かすことが目標だったの」

 

センスの塊で、はるかに私より才能を持っている女の子にまさかライバル視されているなんて思ってもいなかった。予想外だった私は驚いて目を真ん丸にしました。

それから彼女とは正面から大会の結果を告げて一喜一憂するようになりました。

「今回は勝った!」「あああああ悔しい!」

とても幸せな日々でした。

 

今年の高文連。

今年もありがたいことに、特選を頂くことができました。

しかし、全道での結果は優秀賞にも入りませんでした。

一年のころから特選をとり、ほかの人よりも機会があったにもかかわらず、結果を何も残せなかったことにひどく悔いが残ります。

しかし、地区大会・全道大会で先生方に言われたこの一言に私は救われました。

 

「これだけ力があるのなら、ぜひこの先も書道を続けてほしい。」

 

いろんな批評で思わず涙がこぼれた日もありました。

全道大会で言われた「この線で張遷碑ならねぇ」という一言は一番言われたくない言葉で思わず口にするたびに泣きました。

けれども私が一番信頼している先生にこの一言を言われたとき、全道の子の先生は凄いぞと言われていた先生にこの一言を言われたとき、ひねくれていた中学生の自分の姿が見えました。

 

どうせどれだけ頑張ったって才能のある人には敵わない

 

そう思ってた自分に先生方は”この先”を示してくださいました。

自分が今までやったって意味がないと思いながらも積み重ねてきた半切一枚一枚は無駄ではなかった。自分の努力は報われたんだ、と感じました。

 

 

ブログを見返すと「部活が辛い」ということが沢山書かれていました。

Twitterを見返してもたくさん書かれていました。

 

けれども、それでも続けてきてよかったと心から思います。

 

私の進路は就職のため、もう作品制作をする機会もなくなるでしょう。

でも、私は書道に関わることができて幸せでした。

 

きっかけをくれたお姉ちゃん。習いたいと言って書道教室に通わせてくれた親。そのほかにもたくさんの人に助けられました。

本当にありがとう。

 

私は、書道が大好きです。

 

 


部活ってこんなに嫌な思いをするようなものだっただろうか。
部活ってこんなに楽しくないものだっただろうか。
部活ってこんなにも辛いものだっただろうか。

中学の頃の部活を思い出すととても楽しかった記憶の方が多くてつらかったことなんて思い出せない。
多分きっとそれは今みたいに上を目指して必死に取り組んでいなかったのもあるんだと思う。

だけど、ここまで逃げたいって思うようなことってあるだろうか。
自分の作品を思って言ってくれているのはわかる。
けれど次の日には全く違うことを言われたり、真っ向から私を否定してきたり、しまいには人間性まで否定されてしまったら私に何が残るのだろう。

そんなに嫌ならやめればいい

言葉にするのは簡単だけど、『部長』である今の私がそう簡単にやめられるわけもなく。
逃げるのは誰にでもできるけどここで耐えれば人として成長ができるのでは。
ここで逃げたらいけないのでは。
ここで逃げたら他のみんなはどうなるの。
今までやってきた先輩たちはどう思うの。

そんな思いがぐるぐるぐるぐる渦巻いて体に巻き付いてくる。

ホントに嫌なら逃げてもいいんだ。
けど逃げた後はどうするの?
授業はあるし同じ学校である以上顔は合わせる。

部活に行けば個室でお小言。
理不尽が心を削って作品が生まれる。
満足がいかないまま小言を言われ続けてできる作品ってなんなんだろう。

死にたいとまでは思わないけれどここから逃げ出せたらいいのになとは心底思う。

今日は高文連最終日でした。
今年の高文連は大会の運営が拙くてとても疲れました。

最終日ということは結果発表日でもあるわけで。
その結果発表に私たちは腹を痛めたりしたわけですな。
もう発表される前とか足から血が引くのが分かるぐらい冷たいし、手なんかいつも冷え性なんかじゃないのにめっちゃ冷たいし、ペンを持つ手が明らかに震えてるし。
去年体験しなかったことがいっぺんに襲ってきて「ああ、やっぱり去年とは違うんだな」って思いました。

結果は特選。
喜ばしいことに作品も私も全道大会に行くことができました。
ですが、賞を頂けたのは私を含めて6人。決して大声で言うことはできず、とても暗い雰囲気です。

多分この出来事を通してみんなひとりひとり思うことがあると思うんです。
明日からしっかり頑張ろうとか、もっと言われたことを行ってみようとか。
行けなかったらもちろん悔しい。
その悔しさとか今日思ったことを活かして次に進みたい。って思うんです。
高文連は今日でおしまい。また明日から違う締切がやってきます。
いつまでも高文連に足をつかまれたままでなく、そのしがらみを振り切って次のステップに進んでもらいたい。
上からの言い方になってしまいましたが、本当にそう思います。

明日からまた頑張ろう!