―― 正義とは何か、信頼とは何か
神奈川県警で明らかになった交通違反の不適切な取り締まり。
報道によれば、すでに7人が書類送検されています。
この事実は、とても重いものです。
■ 何が問題だったのか
今回問題となったのは、交通違反と断定できない段階で違反切符を交付していた可能性がある、という点です。
もしそれが事実であれば、それは単なる「行き過ぎ」では済まされません。
本来守られるべき市民が、不利益を受けたことになります。
一部報道では、動機について「間違った正義」という言葉も出ています。
しかし、冤罪につながりかねない取り締まりが“正義”と言えるのでしょうか。
私は、そこに強い疑問と憤りを感じました。
■ 本部長の謝罪
神奈川県警察のトップである
今村剛本部長は、
「信頼を大きく損なうものであり、県警察の責任者として、深くお詫びを申し上げます」
と謝罪しました。
もちろん、トップが謝罪することは必要です。
しかし、それだけで責任を果たしたと言えるのか。
多くの人が、そう感じているのではないでしょうか。
■ 本当に“正義”が動機だったのか?
報道では「間違った正義」が動機と伝えられています。
しかし私は、別の可能性もあるのではないかと考えてしまいます。
例えば、
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検挙件数が評価につながる仕組みはなかったのか
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出世や人事評価に影響する制度はなかったのか
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表向き“ノルマはない”としながら、実質的な目標設定はなかったのか
公式には「ノルマはない」と説明されています。
ですが、数字や評価を重視する組織の中で、結果を求める空気がなかったと言い切れるのでしょうか。
だからこそ、多くの人が疑問を持ち、不信感を抱いているのだと思います。
■ 信頼は簡単に失われる
警察は、市民の安全を守る存在です。
その根本にあるのは「信頼」です。
しかし一度その信頼が揺らげば、回復するには長い時間がかかります。
「間違った正義」という言葉だけで片づけてしまえば、
本質的な原因は見えなくなってしまうのではないでしょうか。
■ 私たちが求めるもの
今回の問題で多くの人が感じているのは、怒り以上に「不信感」だと思います。
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なぜ起きたのか
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組織的な問題はなかったのか
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再発防止策は本当に機能するのか
これらが明確に説明されなければ、信頼は戻りません。
謝罪はスタート地点にすぎません。
本当に必要なのは、徹底した検証と透明性です。
■ 最後に
警察の仕事は、本来、尊いものです。
だからこそ、その責任は重い。
「正義」という言葉を使うならば、
それは市民の権利と信頼を守る行動であってほしい。
今回の件が、単なる謝罪で終わるのではなく、
組織の在り方を見直すきっかけになることを強く願います。












