今朝はシラスフロントロー、
新国立美術館『テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート』
でした。


載せた文章です🙇 

新国立美術館『テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート』


 1990年代前半にアートにどっぷりと浸かって過ごした私にとって、本展覧会はノスタルジーを感じるものだった。当時の楽観主義的な空気を現在に呼び戻すためのような展示だった。 書ききれないが、いくつか取り上げると、モナ・ハトゥムの「家」の調理用具からもれる光は、50代を迎えた今になって、当時より強く伝わってきた。 マイケル・クレイグの「知ること」にあるメトロノームなど日用品でシンプルに構成された絵や、ダグラス・ゴードンの「指示」は、そのシンプルさゆえ強く印象に残った。最小限のもので既存の社会制度や価値を揺さぶる手法は、YBA特有の軽やかさがあった。 マーク・ウォリンジャーの「王国への入り口」は国境管理を越え途中から天国への道に思え、はからずも涙があふれた。展示の最後を飾っていてとても良かった。レシート作品もしかり。 1993年頃、大学で、木から球体を削り出し、それを磨き上げるという課題があった。なぜか小さな反抗心のようなものが芽生え、東急ハンズで既存の小さな木の球体を買ってきて、それを磨いて提出した。 1996年頃、年賀状に紐付きのプライスタグを貼り付けて、1996円と書き込み、ハガキに切り込みを入れ、そこにタグを挟んで郵送した。 自分なりにアートを探っていた行為が、無意識にYBAからの影響を色濃く受け、同時代の空気の中にあったことに、マーティン・クリードのA4普通紙を丸めた作品を観た瞬間に気づかされた。 本展覧会からは、平和で楽観主義な空気がよみがえり(それだけではないが)、今現在そこから遠ざかった地点に私たちがいることを実感させるものだった。あの時代から学べることが、YBAを駆け抜けた個々の作家作品から見えてくるようだった。



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大きな半円の虹がかかりました🌈
一番色濃かった部分。↓

2026.4.27 5:59pm


穏やかな1日が皆様に届きますように。