まだ肌寒さの残るこの時期、私たちは田んぼの「土手焼き」を行いました。

地方によっては、畦焼き(あぜやき)、野火焼き(のびやき)、野焼き(のやき)

などいろいろな呼び方があるようですね。

 

土手焼きは、冬の間に伸びた枯れ草を焼き払い、害虫の発生を抑え、

春からの米づくりを気持ちよくスタートさせるための大切な作業です。

 

見た目は豪快ですが、実はとても繊細な仕事。

 

風向きや湿度を確かめながら、安全に十分配慮して行います。

事前に消防署へ連絡を入れ、周囲に注意を払いながら進めています。

 

火を入れると、ぱちぱちと音を立てて枯れ草が燃え、やがて白い煙が立ち上ります。

町を見渡すと、あちらこちらの田んぼからも同じように煙がのぼっています。

煙の向こうには、同じように土手焼きをしている人の姿。

地域全体が、春の農作業へ向けて動き出していることを実感する瞬間です。

 

漂ってくるのは、枯れ草の燃えるどこか懐かしい匂い。

澄んだ空気の中に広がるその香りは、「いよいよ今年も始まる」という合図のようにも感じられます。

 

焼き終えたあとの土手はすっきりと整い、田んぼ全体が新しい季節を迎える準備を整えたようです。

こうした一つひとつの作業が、秋に実るお米の品質につながっています。

普段はなかなか目にすることのない田んぼの裏側ですが、このブログでは、

私たちの米づくりの過程も丁寧にお伝えしていきたいと思います。

 

これから本格的な春作業が始まります。今年も良いお米を皆さまにお届けできるよう、

心を込めて取り組んでまいります。