市民ZOOのメールニュースをブログで紹介することにしました。

せっかくなので?私のコメント入りです。

 

 

 

市民ZOOネットワークメールニュース2023年9月号

スタッフより

 

こんにちは!スタッフの山田倫太郎です!

先日、茨城県自然博物館を10年ぶりに訪問し、企画展「うんち無しでは生きられない!」を観てきました。
この企画展は生き物の糞にフォーカスを当て、哺乳類から魚類まで糞に関係することならなんでも展示されているボリュームのあるものでした。

特に印象に残っているのは、日本と世界の糞虫を紹介する展示です。美しい糞虫標本は見応えがありましたし、生態系の中での糞虫がもつ哺乳類や植物、
菌類との関わりや役割がわかるような展示になっていたので、ミクロとマクロの両方視点から勉強になりました。
他には動物園や昆虫館、野生生物研究家の協力で実物の糞が剥製や模型と展示されているコーナーが主でした。
生物全ての糞に注目することで、特定の生物に注目するだけでなく、生き物の「物質の循環」や「繋がり」を意識した中で個体を見ることができるため興味深い展示でした。

僕は動物園に「あの動物が見たい」「あの子に会いたい」と個体に注目した目的をもって行くことが多いですが、みなさんもその目的が多いと思います。
しかし、今回の企画展を通して、もっと目を広げてその個体が実際に住んでいる自然環境での役割やつながりに注目しないと、その動物についてほとんど理解できないのだと感じました。
動物園には生息環境について教えてくれる展示などもあるのでそれらを今後は見ていきたいです。

茨城県自然博物館での企画展では、他にも野生のクマの糞を分析するコーナーや、糞と人とかかわりを紹介する展示も興味深かったのでぜひ皆さんも足を運んではいかがでしょうか。
 

 

くまおコメント

 

動物園でも糞の展示は見かけますが子どもも大人もよく見ているなと思います。

怖いもの見たさなのか、案外身近に感じているのか?それぞれだと思います。

 

以前動物園でのうんちイベントのまえにこんなお話しをするというのを教えてもらいました。

「うんちを見て喜ぶのはお母さんと飼育担当者です。

お母さんと飼育担当者は健康なうんちを見て成長を喜んでいます」

このお話しをするとお母さんやお父さんはうんちを悪く?いうことなく

親しみをもってイベントに参加してくれるようになるそうです。

 

そんなうんちを愛する飼育担当者が企画したであろう

イチオシうんちコンテンツのご紹介。

 

 

 

 

ゾウが食べ、運び、種が芽吹く、この循環がよくわかるよい動画ですね。

ゾウのフンを育ててみたくなった方も多いのではないでしょうか。

 

 

こちらもオススメ

 

 

動物園でいろいろなうんちを探してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

エンリッチメント大賞2023最新情報

 

■エンリッチメント大賞2023、一次審査が終了しました!

4/15〜6/15の2ヶ月の募集期間で、エンリッチメント大賞2023の応募を受け付けました。
ご応募くださった皆さま、ありがとうございました。

エンリッチメント大賞2023の審査は、現在、一次審査(書類審査)を通過したすべての動物園・水族館を対象に、スタッフによる現地調査を実施しています。
審査委員の先生方からの質問・確認事項について各園館のスタッフの方にヒアリングし、調査資料をまとめるのに必要な視察や写真撮影をおこないます。
そして、10月に予定している二次審査(審査委員会)に臨みます。
エンリッチメント大賞事務局スタッフにとってはいちばん忙しい時期ですが、みんなで手分けして日本各地を飛び回ります。
審査の進捗については随時このメールマガジンなどでお伝えしていきますので楽しみにお待ちください。

※エンリッチメント大賞2023は(公社)日本動物園水族館協会の後援を受けています。

○募集期間
2023年4月15日(土)〜6月15日(木)(当日必着) ※締め切りました
※募集期間にご注意ください。

○応募について
動物園や水族館での動物たちの暮らしを豊かにしていると思われる取り組みをご応募ください。
園館関係者の皆さまからの推薦もお待ちしています。複数の応募も大歓迎です。応募フォームからご応募ください。
http://zoo-net.org/enrichment/award/2023/form.html
※応募の詳細や注意事項については、募集要項をお読みください。

○表彰
動物たちの生活がより豊かになり、エンリッチメントや動物たちの暮らしについて来園者の理解が進むような
取り組みや施設について選考し、「大賞」「正田賞」「その他各賞」をそれぞれの基準で評価し選定します。
発表は【2023年10月ごろ】を予定しています。

表彰式ならびに受賞者による記念講演は12月9日(土)に東京大学弥生講堂で開催予定です。
社会情勢によっては、会場の変更や、オンライン開催、または実地とオンラインのハイブリッド開催などの可能性もあります。

詳細は、http://www.zoo-net.org/enrichment/award/2023/ をご覧ください。

 

くまおコメント

 

ヒアリング、行ってまいりました・・・!

暑かったー!ですが今年も大変楽しく、勉強になりました。

これから審査委員会にむけての準備です。

 

今年の授賞式は

12月9日(土)

毎年12月の第一土曜日でしたが今年は第二土曜日です。

みなさまぜひ予定表に書き込みお願いいたします~

 


■「エンリッチメント大賞2022表彰式・受賞者講演会」
 オンライン開催のご報告とYouTubeでのアーカイブ配信のご案内

2022年12月3日(土)に「エンリッチメント大賞2022表彰式・受賞者講演会」を開催しました。
講演会のようすは引き続きYouTubeでアーカイブ配信しております。
審査委員の川端裕人さんによるトーク「エンリッチメント大賞レビュー2022」と、
大賞・努力賞・正田賞を受賞された皆さまによる受賞者講演の計4編を公開しています。
当日お越しになれなかった方、もう一度講演を聞きたい方は、以下のURLよりご視聴ください。

★市民ZOOネットワークチャンネル★
https://www.youtube.com/channel/UClYn_MSOvm7q1vxkKt6dEqA


■エンリッチメント大賞へのご支援をお願いします

平素よりたくさんの皆さまからご支援の寄附をいただき、ありがとうございます。
今年度も引き続き“コロナ禍”の影響による制約があるなかでの運営となりましたが、
みなさまからのご支援のおかげで、無事に大賞を決定し、表彰式も開催することができました。
毎回のお願いですが、引き続き、来年度以降の開催へのご支援をよろしくお願いいたします。
今年度は目標金額を75万円に設定しておりますが、毎年なかなか満額には達成できず、苦しい運営が続いております。
動物たちのより良い暮らしをサポートするため、多くのお心添えをお待ちしています。

目標金額:毎年約75万円(募集、審査委員会開催、現地調査、表彰式&講演会)
お振込先:
【郵便振替口座】00110-1-56206 市民ZOOネットワーク
【ゆうちょ銀行】〇一九店、当座口座、0056206
(エンリッチメント大賞継続への寄付である旨ご記載をお願いします)

★エンリッチメント大賞特別寄付ページも開設!★
昨年度と同様にクレジットカードでお支払いいただける寄付ページを開設いたしました。
特別寄付ページ⇒ https://award2020.thebase.in/
お寄せいただいたご支援は、エンリッチメント大賞の運営資金とさせていただきます。
ご寄付いただいた方には、お礼として、2023年のオリジナルカレンダーをプレゼントいたします。
(寄付後に画像データをダウンロードいただけます)

★★市民ZOOネットワークでは、環境エンリッチメントの試みを、市民が理解し、評価し、応援する社会づくりを目指し、
今後もエンリッチメント大賞を継続していきたいと考えています★★

 

 

研究会&イベント情報

■市民ZOOネットワーク9月セミナー参加者募集!

日時: 2023年9月2日(土)13:00〜14:30(第一部)/14:30〜16:30(第二部)
場所:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC) 東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F
プログラム:
第一部 講演会 「動物園のボランティアが動物学者になった!」
講演者 辻大和先生(石巻専修大学准教授)上野動物園で東京ボランティアーズ(TZV)として活動していた学生の辻大和(つじやまと)さんは、
野生動物の観察と研究を続けて、『与えるサルと食べるシカ つながりの生態学』 地人書館というタイトルの本を出版する動物学者となりました。ボランティア活動をしていた時から現在の研究にいたるまで、ご自身の言葉で「動物園のボランティアが動物学者になった!」のは、どうしてなのかを語っていただきます。
*辻先生のご講演では市民ZOO理事であった故永井和美さん撮影の写真をたくさん紹介いただく予定です!

第二部 動物園水族館ボランティアの集い
全国の動物園・水族館には、ボランティアとして活動している方がたくさんいらっしゃいます。そういう皆さまに集まっていただき、ボランティア同士の繋がりを模索したいと希望しています。

参加対象者:興味のある方はどなたでも(第一部、第二部どちらかだけの参加も歓迎です)
参加費:市民ZOOネットワークサポーター 無料 一般 1,000円
申し込み:以下のURLよりお申し込みください。
https://forms.gle/5R9cW7ZvSUmNYTQGA

 




▼研究会&イベント情報‥‥‥‥

■Galley cafe *Kirin*10周年記念講演会 

第1弾 郡司芽久氏講演会 「キリンの飼育の歴史:標本から紐解くキリン飼育のむかし・いま・みらい」

東洋大学生命科学部生命科学科助教。比較解剖学が専門で、おもに鳥類・哺乳類を対象に研究を進めている。著書に「キリン解剖記(ナツメ社、2019)」「キリンのひづめ、ヒトの指:比べてわかる生き物の進化(NHK出版、2022)」。
講演の詳細(郡司氏より):
日本でキリンの飼育が始まったのは、今から100年以上も前、1907年のことです。当時、動物園で飼育されていたキリンの数は、世界各国合わせてもたったの11 個体だったそうです。
残念ながら初来日のキリンたちは1年ほどで亡くなってしまいましたが、その後、1933年に再びキリンが来日し、以後90年間に渡って絶えることなくキリンが飼育され続けています。
1937年には初めての"麒麟児"が誕生し、今では200頭近くものキリンが飼育されるようになりました。この講演では、さまざまなメディアに残された"かつての飼育記録"を見返し、現在の飼育状況を俯瞰しています。
そして、聴衆のみなさまと共に、キリン飼育の未来について一緒に考えていきたいと思います。

日時:9月23日(土) 13:00〜15:00
場所:Gallery cafe *Kirin*(大阪)
参加費:2,000円
チケット:https://kiringallery.thebase.in/items/77635613

 

くまおコメント

 

ボランティアイベント終了しました・・・!

当日の様子は市民ZOOネットワークのニュースレターで紹介する予定です。

ニュースレターに興味のある方はサポーター登録をしていただきますと

年に2回届くようになっています。手前味噌ではありますが、なかなか読み応えありです。

 

郡司さんのイベントはとても楽しみです!

今年の春に科学博物館で日本ではじめて飼育されたキリンのファンジに会ってきました。

 

このファンジからはじまり、現在に至るまでのキリンの飼育について

みんなでお話しできればと思っています。是非ご参加ください。

 

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まだまだ暑いので気をつけながら

9月の動物園を楽しみましょう(・ᴥ・)✨