絵付けの妙 | 呑める器ならなんでも

呑める器ならなんでも

呑める器とお酒と美味しいものが好きです。

 こんにちは。昨夜からまとまった雨が降りました。これで少しは涼しくなってくれると良いのですが。
 
今日は、こちらを取り上げてみたいと思います。
イメージ 1
 径6.9㎝ 高4.0㎝
 
 一見、コロ茶碗かと思える形です。しかし、初期伊万里の盃であります。窯の中で腰のところがへたってしまい、こんな形になってしまったようです。
イメージ 2
 
 高台周りを見ていただけると、初期伊万里だとお分かりになると思います。
この盃の見どころは周囲に描かれた絵にあります。蝶花文となるのでしょうか、四弁の花に蝶が二匹飛んでいます。
イメージ 3
 なんの花でしょうか、蔓のような部分の筆の走りがなんともいえない雰囲気です。この線に惚れて入手したようなものです。
イメージ 4
 
 この頃の初期伊万里になると、絵付けは専門の職人がやっていたのでしょうか、初めのころの素朴な絵とは明らかに違うように感じます。
イメージ 5
 
 発掘物で大傷物ですが、見込みが非常にきれいなので無理なく使えます。共継ぎなのであまり痛々しさは感じません。手のひらでコロコロと転がして呑んでいます。
 
それでは、今日はこのへんで。