私が働いている職場は、母体が所謂組合団体なのだが

私が所属しているのはその母体の組合団体が一つの事業として実施しているもので

私や他の同僚はその母体団体の正規職員ではない。

要は、扱いが「非正規」なのだ。

 

公務員にも「臨時」や「嘱託」といったものがある。

それと同じようなものだと思ってもらえればわかりやすい。

 

組合団体自体は「公務員」ではないが、公務員に準じた待遇である。

我々はその団体の一事業に身を置いている状況で、つい5年程前まではほぼ

全員が「臨時職員」という扱いだった。

2年前まではその事業所には就業規則もなかった。

我々は年に一度、1月1日に「雇用の無い日」を定めた雇用契約書を交わすのみ。

そんな状況が続く中で同一労働や同一賃金といった風潮を受け、

我々から何度もお願いし、事業所としての正社員という形に変わり、

雇用契約書もなくなり、やっと就業規則も作られた。

 

そんな中で、組合団体には当然労働組合がある。

我々は組合団体の職員ではなく、あくまでもその組合団体の一事業の職員に

過ぎないのだが、あまりにも我々の待遇や処遇が放置され過ぎている事に

藁にもすがる思いで、母体の労働組合に状況を説明して何とかならないか

相談をした事がある。

結果から言うと、何もしてくれなかった。

我々は組合団体の職員ではなく、その中の事業の職員だからという事だろうか。

相談した後、何一つリアクションが無いまま2年が過ぎた。

 

先日たまたま、〇〇〇のそれなりに偉い方とお話しする機会があった。

思い切ってその事を話してみた。

帰って来た返答は

「労働組合のせいのように言わないで欲しい。これでは労組が悪いようではないか」

と憤慨されてしまった。

「こちらから相談したんですが、何もしてくれませんでした」と重ねて言うと、

「それは貴方たちと雇用者の問題であって、労組は関係ない」とバッサリ。

確かにそうかもしれない。自己責任なのだ。

雇用主と非正規である我々が、きちんと話しをすればいいだけの話し。

圧倒的弱者である我々が、雇用者側と。

この時、はっきりと理解した。

この人達が守っているのは「労働者」ではなく「労働組合」であり、

「労働組合」に加入している「労働者」

 

我々は、相談する場所もない、非正規職員。

使い捨ての非正規労働者。