参議院選の反響

 

 今度の選挙は、勝ったようであり、負けたようであり、うれしいようであり、悲しいようであり、すこぶる混乱を呈しております。私自身が混乱を呈しているのでありますから、皆さんも、日本の各階層も混乱を呈し、えらい騒ぎなのです。

 

 世間では、学会から、三人も参議院が出るなどということは、夢にも思っていないことでありましたから、こっちが、三人落として残念に思っているのに、向こうは三人当選してびっくりしている。それで、ご承知のように、新聞では、そうとう騒ぎたてた。だが、今度は雑誌で書きたてられている。毎日、毎日、押しかけられて困っている。だから、いろいろと悪くも言うでしょうし、よくも言うでしょうが、そんなことによって信心のぐらつくことのないように、まっすぐな信心にたってもらいたいと思います。

 

 なにも、新聞でほめられたからといって、うれしがることもなければ、悪口を言われて驚くこともなければ、われわれの信仰は、ただ一途の信仰でなければならないと私は思うのであります。

 

 だが、今後の折伏でありますが、どこまでもりっぱな信者をつくっていく、日蓮大聖人様のお心にかなった、りっぱな信者をつくっていくという心持ちで、しっかりやっていただきたいのです。

 

 今月の折伏は、長らく闘争してきた結果、休戦したらしい。戦を休んだらしい。だから数も九千(休戦)だ。

 皆、一万やっては悪いと思って遠慮したらしい。来月からは遠慮はいりません。りっぱな信者を数多くこしらえて、大御本尊様にお礼を申し上げていただきたいと思います。

 

昭和31年7月24日

本部幹部会

豊島公会堂