法力で邪宗粉砕

 

 このたびの夏季折伏によって、五千五百有余の不幸な人を救えたのは、皆さんの厚い好意によるもので、必ずしも、現地の人たちの努力ばかりではなく、皆さん方の資金の応援があったからこそ、できたのであります。このことを厚く感謝いたします。

 

 五千有余の少ないようで、ひじょうに多い。そこで、身延その他の邪宗が、ひじょうにあわてだして、学会攻撃をはじめた。二つ三つ例をあげると、函館では、身延が夏季折伏をはじめた。天理教が辻説法をはじめた。また、北九州では『悪い新興宗教の創価学会がきたから、皆戸をしめて裏から逃げてしまえ』と、防禦戦術をやったそうです。

 また、おもしろいのは、仏立宗が『創価学会問答十二か条早分かり』という問答集を出した。読んでみると、じつにこっけいで、教学がいったいあるのか、ないのかわからない。

 かれらは『黒仏』といって、大聖人様の像を墨で真っ黒く塗っている。観心本尊抄に『五百塵点劫乃至所顕の三身にして無始の古仏なり』(御書全集二四七ぺージ)とあるのを勘違いして、大聖人様は古仏だから、黒くなると、とんだ勘違いをしている。黒は地獄の相です。大聖人様を地獄へ落とすとは、まことにもったいないことです。じつにこっけいでたまらない早分かりである。

 

 彼らは、いかにして学会の攻撃をのがれるかに四苦八苦している。しかし、いかに彼らが理論のうえで、とやかく言ってみても、大御本尊様の法力の点では絶対に勝つ見込みはない。くるなら法力の争いでこい。これだけ、はっきり言っておく。いかに信心が浅くとも、最後に引き受けてくれるものは大御本尊様です。身延の本尊を拝んでいるのと本尊の法力が違う。仏立宗の本尊は化物のこもっている本尊です。そんなものに世界唯一の法力のこもっている日蓮正宗の大御本尊様が絶対負けるわけがない。皆さんの功徳のために、今後の信心をしっかりやっていくように。

 

昭和30年8月30日

本部幹部会

豊島公会堂