教学は年期で
この試験に集まった人たちは、みな真剣です。人格点を認めよう。採点は融通をきかせるが教授会に相談しないと、採点規準はきめられない。
教学は年期のものだろう。なん回も受験すれば、ぐんと力がつく。学会としては、本年以降に備えて、いまのところ、助教授がほしい。いやむしろ、教授陣五十、助教授二百ぐらいほしい。あちらへいって、『ただいまから、学会助師がお話しします』というよりも、『助教授が話します』といったほうが、景気がよい。これからも、みながんばってほしい。
昭和29年2月28日
教学部昇格試験終了後
学会本部