すベての階層の指導者に
さきほど辻君が、折伏の仏であるといわれたが、仏は末法には日蓮大聖人様以外にない。これは訂正しておく。しからば、わたくしは凡夫である。
仏法に、外用内証という働きがある。
日蓮大聖人様の内証は、無作三身の如来である。わたくしの内証は、地涌の菩薩の棟梁である。外用は折伏の大将である。
わたくしは、いつもじっとしてはいないが、きょうだけはじっとしていた。きみたちがそうしたのである。じつに諸君の意気さかんなので、わたくしも二十代のときによみがえった。初代会長もおったなら、さぞ喜ばれたと思う。
ところで、わたくしからきみたちに相談したい。広宣流布をどうやってする。
そこで願いがある。方法を考えてもらいたい。
戦争中に、皇太后陛下も御本尊様をいただいたが、ないしょではだめです。新聞社の社長、記者も雑誌記者も、経済界、教育方面もしかり。あらゆる階級の、有数人物にならなければだめです。また、いまの四十、五十の人ではだめです。青年の受け持ちである。
諸君のなかから、あらゆる方面において、偉くなってもらわなくては、広宣流布はできない。きょうは、やかましい話しはしないで、これで終わる。
昭和28年12月23日
男子青年部第二回総会
星薬科大学講堂