七百年祭記念登山に

 

 日蓮大聖人様が、いまより七百年前に、末法のわれわれをお思いになり、三大秘法の題目を、お唱えあそばされ、それから七百年の間、題目の流布はなされた。大御本尊様の流布は、その後なされんとし、時は今なのである。

 

 出獄いらい、まる七年にわたっての責務を遂行し、きょう登山ができましたのは、われわれ宗徒の誇りである。光栄をになったわれわれは、大御本尊様にお目通りする、輝かしい任務をにない、御本尊様を主と仰ぎ、師と尊び、親と思い、題目を唱えるのである。

 

 この光栄ある日を、みんなとともに喜び、いまや、確信をもって、折伏に励むことを、望むものである。

 

 御書に関して、身延においては三年前から計画するも完成せず、すべてにおいて負けておった学会、日蓮正宗が、こんど、高々と御書編纂に凱歌を上げた。これ学会員援助の功と感謝する。

 

昭和27年4月28日

立宗七百年記念登山

総本山大石寺三門前

 

 

指導とは

 

 指導をよくするためには、御本尊を信じさせ、折伏させることである。日蓮大聖人様が、御書(曾谷殿御返事一〇五六ページ)に、謗法の者を見ながら置いてせめずんば、師檀ともに地獄へ堕つること疑いなかるべし』(取意)としたためられているごとく、功徳というものは、自分自身、御本尊様にぶつかっていかねばだめだ。

 

 ただ、御本尊様を信じきって、折伏する以外にないことなのだ。

 いくら、現世においてさいわいだとて、折伏せねば、来世のさいわいは願えぬし、今世の成仏すら叶えられぬ。

 

 九州地区には、本部教育が徹底していない。今後、正しく指導するように、あなたたちが、まず信心を強固にしなさい。

 

 御本尊様は即日蓮大聖人様、即わが生命である。御本尊様をじっくり拝みなさい。諸天善神は、みな南無妙法蓮華経を守護しているのです。

 

昭和27年4月28日

立宗七百年記念登山

総本山大石寺理境坊

 

 

模範的な支部

 

 支部長・地区部長等の幹部が、会員に対して、圧力をくわえてばかりいる支部はふるわない。これに反して、幹部に徹底した指導があり、会員は組長を、組長は班長を、班長は地区部長を、地区部長は支部長をもり立てていく地区や支部は、りっぱな成績をあげている。その模範的なものを、仙台支部にみる。それにつぐものが、蒲田と鶴見である。

ハツタリの折伏は、厳禁すべきである。

 

昭和27年5月27日

本部幹部会

神田旧学会本部