会長就任の決意

 

 故牧口先生の後、不肖、わたくし、会長の任にあらざれども、ふり返りみるに、学会と立正佼成会は同じく正と邪の道を開き、しかも、いまだかれら邪宗をつぶすにいたらず。このまま便々としては、大御本尊様よりお叱りあることをおそる。

 

 ここに、不思議のことありて、大確信を得、会長就任の決意を固めたしだいである。大聖、宗旨ご建立の後、立正安国論をおしたためあって七百年、大陸は中共勢力の席巻するところとなり、朝鮮に世界の兵力集まっての戦乱である。

 

 このとき、手をこまねいて見すごすならば、霊鷲山会にて、いかなるお叱りあるベきか。しかれば、無間地獄疑いなし。今後、どしどし無理な注文を出すことと思うが、ぜひ、通していただきたい。

 

昭和26年5月3日

創価学会会長就任式

日蓮正宗向島常泉寺