ただ前進あるのみ
この割合でいって、(注、折伏数が月に九十五世帯であった)一万年もしたら、すごい数になるだろう。
あの朝鮮の動乱をみよ。地獄の苦にあえぐ朝鮮民族を救うは、だれか。あすの日を知らず迷う東洋民族の、否、世界人類に、光明をあたえる力はなにか。日蓮大聖人様のご慈悲をこうむらせる以外に、なにものもないではないか。すなわち、広宣流布以外に、手はないのである。
しからば、この聖業は、だれびとの手によるか。仏意はかりがたきことなれども、創価学会を除いてほかになし。先師牧口先生いらいの因縁であり、宿命である。不肖、戸田、年来の望みなれども、昨年来、ひとつは法華経の講義により大罪を受け、ひとつは王法ついに仏法に勝たずの二大現証により、いっそうの確信を得たり。いまはただ前進あるのみ。闘争あるのみ。もたもたしている弱卒にかかわっているときでない。弱者は去るべし。
昭和26年3月28日
支部長会
神田旧学会本部