肋膜で休学、無理すると再発のおそれ
【問】 私は八月に入信しました。子供(四年生)が肋膜で休学したため、学科が遅れており、毎日居残りで勉
強しています。からだを無理すると、また再発するおそれがあると思いますが、どうしたらよいでしょうか。
【答】 学校を休ませずに、無理をさせないようにしなさい。奥さんの心配は、さきに行く子に遅れないで、急
いでついて行かせたいと思うことでしょう。
教育上の結論をいえば、私は低能児教育と優等児教育とを十年間やりました。昔は、五年生から中学にはいれ
る制度があったのです。学校では、とうてい無理だという人を、私はだいぶ入学させました。有名な学校にはい
れると、親は自慢したいのがつねです。劣等児教育についての結論は、年をとれば、たいてい、似たようになる
ということであります。東大を先に出たものが、先に出世するとは限りません。小学校だけしか出ていない者が、
成功することもあります。急いで学校に入れる必要はありません。おとなが小学校一年生にはいれば、かならず
一番になれるようなものだから、一、二年遅れても、完成する方がよいのです。
だいたい、みえで早く学校へやり、無理をさせるよりも、小さいとき、がっちりやらせて、世のなかへ出せば
体力が物をいいます。一、二年遅らせても、その方がよい。学校を遅らせることが秘訣です。