結婚の相手が信心に反対
【問】 信心して一年になります。最近結婚の相手ができましたが、折伏すると御本尊様をもってくるなといい
ます。結婚してもいいでしょうか。
【答】 御本尊様をおいて結婚した人で、最後まで幸福な人はいません。
私は、いまから二十八年ぐらい前に三人の女のひとを折伏したことがあります。そのうちひとりが、お嫁さん
に行きたくてたまらない、そしてお嫁さんにもらいてができたところが、御本尊様を置きっぱなしで、飛んでい
ってしまったのです。あとのふたりは、御本尊様とは離れないでおりました。
お山にいま、しいたけができるようになっておりますが、このしいたけを作るように骨を折った方が、そのな
かのひとりですけれども、ふたり残った人とは、ひとりは一億、ひとりはその前後と思うのですけれども、少な
くともそれぐらいの財産ができているという評判です。
その御本尊様をなくした女は、私の前にふたたびあらわれました。一度折伏された者は「姿を見せにくるもの
だ」といつもいわれますが、ちょうど鶴見の地区員に再折伏され、そして今度はみすぼらしい姿をして、亭主が
この御本尊様をどうかするからと、お寺へ返そうといってきたのです。
それから私がしかったのです。「お前は昔お山の講習会へきた時に、娘のような歓喜にふるえていたではない
か。しかるにその姿はなんだ。御本尊様なしにして、信心なしにして、ただの男のところへ行きたいとはなんだ、
そんな根性だからお前の姿はみすぼらしいのです。断じてその御本尊様をはなしては相なりません」とこういっ
てしかったのです。その後どこへいったかようすがわかりません。
そういうものだから、いまのような質問はこの三人の女の人を手本として、あなたが考えてごらんになったら
いいでしょう。