青年部研究発表会(昭和二十七年二月十七日 東京・常泉寺)


第三代会長を支えゆけ
 

 点をつける役目になって、一生懸命にいたしました。二点、三点、六点以上はつけられないと思っておりましたが、九点の人もあります。零点の人もおりますが、問題の出し方も悪かったので、佐久間さんのは気の毒でした。女の子だから素直に「わかりません」と頭をさげてしまった。また、それが良いところです。


 じつによく勉強してあります。ここにいる人がぜんぶできるならば、またやろうではありませんか。日蓮正宗始まって以来、初めてのりっぱなものです。


 わたくし自身の思想を述べますならば、わたくしは、共産主義やアメリカ主義では絶対ありません。東洋民族、結局は地球民族主義であります。


 現段階の学会幹部は、みな牧口門下であります。青年部には牧口門下はおりません。かりに、森田君あたり、牧口先生に会ったとはいえども、顔を見ただけで、教えは受けていないのであります、原島、和泉、柏原、小泉、ぜんぶ牧口門下であります。


 戸田門下として立っている城東、本郷、向島は腰が弱い。これは、師に対して申しわけないことであります。牧口門下のみ、わたくしを支えているのです。不肖、青年部は、ぼくの旗本であります。


 わたくしは、二十一のとき、師に仕え、四十四歳にして牢に入る。三十有余年の間、いちども師に心配をかけないでまいりました。
 三代会長は、青年部に渡す。牧口門下には渡しません。なぜかといえば、老人だからです。


 ゆずる会長はひとりでありますが、そのときに分裂があってはなりませんぞ。いまの牧口門下がわたくしを支えるように、三代会長を戸田門下が支えていきなさい。

 

 わたくしは広宣流布のために、身を捨てます。その屍が、品川の沖に、また、どこにさらされようとも、三代会長を支えていくならば、絶対に広宣流布はできます。


 日本の現状を、朝鮮、中国を救うのは、学会以外にありません。このとき、諸君は立つか!立つか!(立ちますという返事)


 次回は、後のほうの人もぜんぶ発表できるように、飛び入り、特別指名などの方法でしましょう。


(昭和二十七年二月十七日 東京・常泉寺)