昭和二十六年
三月度支部長会(昭和二十六年三月二十八日 東京・神田の学会本部)

 

ただ前進あるのみ
 

 この割合でいって、(注、折伏数が月に九十五世帯であった)一万年もしたら、すごい数になるだろう。
 あの朝鮮の動乱をみよ。地獄の苦にあえぐ朝鮮民族を救うは、だれか。

 

 あすの日を知らず迷う東洋民族の、いな世界人類に、光明をあたえる力はなにか。日蓮大聖人様のご慈悲をこうむらせる以外に、なにものもないではないか。すなわち、広宣流布以外に、手はないのである。


 しからば、この聖業は、だれびとの手によるか。仏意はかりがたきことなれども、創価学会を除いてほかになし。恩師牧口先生以来の因縁であり、宿命である。不肖戸田、年来の望みなれども、昨年来、ひとつは法華経の講義により大罪を受け、ひとつは王法ついに仏法に勝たずの二大現証により、いっそうの確信を得たり。

 

 いまはただ前進あるのみ。闘争あるのみ。もたもたしている弱卒にかかわっているときでない。弱者は去るべし。


             (昭和二十六年三月二十八日 東京・神田の学会本部)