戸田城聖全集質問会編 273 自動車にひかれ知覚神経がきかない
〔質問〕 軽い小児マヒの子が。八年前にわずらいました。それは、入信後、二、三か月してなおりましたが、その後、自動車にひかれて、知覚神経がきかなくなり、お乳から下がぜんぜん動きません。暑い寒いもわからず、尿も時間をきめて取っているのです、こういう病人も、信心によってなおるでしょうか。
それは、医者はなおるというのですか、なおらないというのですか。(なおらないといいます)それでは、なおるでしょう。なおるけれども、これはいつもいっていることと同じことをいうのですけれども、要するに、つっこんで話してみれば、このように病気になるのは、だれの罪でしょうか。だれが惡くて、そんな目にあうのでしょうか。それを考えてみたらどうなのですか。
いったい、そういう苦しい思いをするのは、子供の罪だろうか、親の罪だろうか。あなたの罪ではないのですか。あなたは、そういう子供をもたねばならない、あなたの罪ではありませんか。
その子が、自分の子でなくて、他人の子ならどうです。案外平気なことでしょう。「まあ、知覚神経がないのですね。かわいそうに動けなくなって。いやどうもとんだことで」といっていれば、すむでしょう。あなたが親なればこそ悩むのではないですか。それは子供の罪といえば、子供自身の宿業でもあるし、あなた自身の、前世からもってきた罪でもあるのです。この解決を教えたのが、仏法というのです。
ですから、あなたが、ほんとうに信心さえなされば、医者がなおらないというものでもなおります。あなた方夫婦の信心によります。だんなさまが信心しなければ、それは私は知りません。あなただけの信心で、そうなるとは申し上げかねますけれども、夫婦そろっての信心ならば、かならずなおると申し上げておくほかはありません。