戸田城聖全集質問会編 253 四人の子供がみな中耳炎

 

〔質問〕 信心して二年になります。四人の子供がみな中耳炎をわずらっています。なんとかなおしたいのですが。

 

 おかしい、二年も信心してなおせないとは、信心を疑います。

 というわけは、私にも子供がおりますが、それが中耳炎になってしまったのです。それから私は、なあに中耳炎くらい、医者にかけておけばなおるだろうと思って、投げていたのです。

そのころは、私の貧乏時代でありまして、医者の払いが、四十何円たまっていたのです。いまの四十何円なら驚かないけれども、二十数年前の四十何円といいますと、一月の給料がとんでしまうのですから。それも払えないでだまっていたのです。

 そうしたら、医者がきていうのには、きょうから注射をうつと、しかも一本五円の注射だというのです。いやあ、驚きました。四十何円払えないところへ、一本五円の注射をうたれたのではたいへんでしょう。だから、今後は、子供のことではなくって、親のことになってしまったのです。そこで私は、大御本尊様にお願いしました。真心をこめてお願いしたのです。なにしろ一本五円です。ご縁があったらまたおいで、などという調子のものではないのです。

 そして、医者に聞いてみたら、なんと、注射の必要もないし、すっかり変わっているのです。それからまもなく、ぴたっとなおってしまったのです。

 二年も信心して、中耳炎もなおせないなどと、そんな信心はありません。なおる、なおらないの問題ではありません。なおるに決まっております。