戸田城聖全集質問会編 212 子供の盗みぐせ
〔質問〕 三年生の子供が、最近、他人の家へはいって、盗みをはたらいて困るのですが、どうしたらなおるでしょうか。
これは難問です。小児マヒをなおす以上に難問です。やかましく子供に題目を唱えさせ、一家で泣いて拝みなさい。
〔質問〕 十五歳の子供ですが、物を盗むくせがあります。母親は字が読めず、勤行は題目だけですが、なおるでしょうか。
子供に、信心をもたせねばなりません。しかし、なおるということは、どうでしょうか。まだまだ苦しむでしょう。それではおかしいように思われますが、その子供が母親を仏にしてくれるのです。手くせの悪い子供は一つのくせです。そのくせをなおすということは、これはなかなかめんどうなことです。その子供が拝めばなおるのです。子供に拝ませるように努めなければなりません。母親が拝んでいるからなおるかというと、そういうわけにはいかないのです。子供に信心させるように指導しなさい。
子供のために、悩み、悩みぬいていくうちに、その功徳はすべて母親に出てくるのです。そのために母親は困らなくなるのですから、子供に信心させるようにしたらよいと思います。