戸田城聖全集質問会編 208 息子が信心に反対
〔質問〕 息子が信心に反対で、自分(父親)が信心をやめれば、働きに出るというのですが、どうしたらよいでしょうか。
これは、家庭に起こる問題でありますから、よくいっておきたいと思います。子供はいくつですか。十六歳と二十歳で、二人とも反対ですか。あなたはほんとうに子供をかわいがっていませんね。だから親のすることに、なんとかなんくせをつけているのです。
きょうより、心をいれかえて、真剣に、二人の子供をかわいがっておあげなさい。そうすれば、しぜんに解決します。親が子供を献身的にかわいがって、それで、その親にはむかうはずがありません。それはきっと父親が、お金のこととか、母親が、なにか妙なところから、子供を愛する情熱にとぼしいから、家庭にそういう争議が起こってくるのです。それを御本尊になんくせをつけていると、災難は大きいのです。これが教えたいことで、ほかに方法はありません。自分からなおしなさい。
子供にやかましいのは、母親でなければならんのです。母親はいくらやかましくても、妙なもので、母親のいうことをきくものです。ところが、不良になる子の家をみると、父親がやかましい。母親が、父親にかくれて、子供にものをやるようなことをする。そこから子供が満足にいかん場合が多いのです。あなたの家も、一応、反省してごらんなさい。それ以外にありません。