戸田城聖全集質問会編 202 信心反対の妻に送金しない
〔質問〕 大石寺の建設工事現場で働いておりますが、家内が信心しないので、送金をしないでいるのですが、今後どうしたらよいでしょうか。
金をもって帰ればいいのです。女房を喜ばせてあげなさい。
それはいつでも話す話だけれども、私が、いまから五年前だったか、仙台に行ったときに、ある男が私にいいました。女房を離縁してしまおうと思うけれども、それでどうでしょうか、と聞いてきました。大問題ではないか、それでいったい女房は、なにをやっているのか、子供は何人かといったら、三人とか四人とかいっていました。そうして商売はといったら、ラーメン屋だっていうのです。
それで、私は、離縁してもいいけれども、それにかわる女房ではなくて、家政婦をやとったら、一万円でもやれるのかと聞いたのです。そんな三人の子供を育てて、夜、ラーメン屋をやって、それで一万円では家政婦やとえるかね。一万円ではきませんよ。もったいない。女房と思うから不足はでるけれども、家政婦だと思ったら不足はでません。もったいない家政婦ではありませんか。一銭も払わないで、いや、ほんとうにです。そうして、私がうんと文句をいってやったのです。
そうしたら、去年、仙台へ行ったときに、思い出して、仙台の支部長がいたから、あの人はどうしたといったら、先生、さっきの開会の辞をやった男ですと、そしてそば屋で、売り上げが仙台一番だというのです。そして洋服なんか、さっそうと着て、開会の辞かなんかやって、こちらが驚いてしまいました。ここにいるかいないか知りませんけれども、そのようなものです。
女房にも文句いわれるのは、こちらが悪いからいわれるのです。こちらがきちんとしていれば、いわれるわけがないのです。私なんかいわれません。これで妙なことやってごらんなさい。私などはめちゃくちゃにやられてしまう。そのようなもので、あなたなどは、まだです。
女房に文句をいううちは、まだまだ信心ができていません。女房を仏様みたいに、ありがたいと、このようになると、女房が文句いうわけがありません。それはほんとうではありませんか。女房に不足をいう理由がないのです。みんな、女房になんか月給を払ったことがないのですから。払ったものありますか、着物などを買ってやったことないではないですか。だから、あまり、そのようにぐずぐずいわず、女房を大事にしなさい。それが信心のはじまりです。女房が信仰しないとか、自分がろくなこともやらないで、女房をせめてばかりいるのはきらいです。