戸田城聖全集質問会編 198 主人が帰らなくなった

 

〔質問〕 信仰して二年になります。主人は信仰してから一年たちます。ところが、信心してから、家に帰らなくなりました。一生懸命に折伏もし、学会活動もやっているのですが、だんだん遅く帰るようになり、最近では帰らなくなってしまいました。どうしたわけでしょうか。

 

 これは、あなた方にきいたほうが早いようです。きらわれたのです。違いますか。

 初代の会長がおもしろいことをいっているのです。ある女房が浮気をしたり、亭主が浮気をすると、たいてい初代会長のところへ、いろいろ文句をいいにくるのです。うちのおやじさん、こうだとか、うちの女房はこうだとか。そうすると、初代はいろをかえて怒るのです。「ばか″! 自分の亭主をよその女にとられるばかあるか! とりかえしてこい!」と。ほんとうです。いったい世の中に、自分の亭主をよその女にとられるばかがありますか。また、いったい自分の女房をよその男にとられるばかがありますか。これは。初代会長の意見です。私ではありません。諸君ら、この採決、どうしてくれますか。初代の会長の意見をもちいますか。自分の女房をとられたり、自分の亭主をとられるのは、よっぽどおかしいのです。

 いま、奥さんのご意見のようですけれど、帰っていくと、ぐずぐず、ぐずぐずいうのです。

「あなた、きのう、どうしたの。おとといはどこにいっていたの」。そうすると、おやじのほうは、いやになってくる。そんなときは、おでんでもつくって「あなた召しあがれ、おとうふはいかが」と、サービスしてごらんなさい。なんとなく自分の家がよくなってくるのです。やらないから、そういうことになってしまうのです。「あんた、どこへいっていたの!」などといわれれば、私だって、帰りたくなくなります。男心を察してもらわなければなりません。

 いまの奥さんの質問は、そんなものではないのですか。あすから主人が帰ってきたら、おでんでもつくって、さしあげなさい。しかし金がなかったら、安いのだけ買ってくればよい。ガンモドキで「あなた召しあがれ」と。だいじょうぶ、だいじょうぶ、あしたから、それをやってごらんなさい。ぐずぐず、ぐずぐずいっているから、女はうるさいもの、いやここに女の人はいませんからいうけれども、ぐずぐず、ぐずぐずいうから、男のほうは、たいてい、いやになってしまうのです。だから、それをやめれば帰ってきます。