戸田城聖全集質問会編 174 不渡りで悩む

 

〔質問〕 昨年暮れ入信した人ですが、入信前より百四十万円ばかりの不渡りがあり、現在はどうにもならなくて、いつ心中するかわからない状態です。家等は担保にはいっていますが、どのように指導すればよいでしょうか。

 

金をやってもだめです。その人はそういう宿命をもっている人です。うんと叱ってやりなさい。犬でもトンボでも一人前に食って生きているのです。人間が生きていけぬわけがない。た だ信心だけやりなさい。金を貸してはだめです。いくら助けてやっても、なにもなりません。

 八百屋で三年間、困りぬいた人がいましたが、この人は信心をしっかりやっていた。いまでは班長になり、りっぱな生活をしています。なまじっか金などやらずに、信心だけしっかりやらせなさい。人間一人食っていけぬわけがありません。かならず解決できます。めめしいことをいわぬほうがよい。その人はなまけもので、いまは運勢が下り坂なのです。商売のへたな者に金の世話をしないほうがよい。「獅子は自分の子を谷底へ落とし、はい上がった子だけを育てる」といわれます。小慈悲ではだめです。