戸田城聖全集質問会編 133 なぜ邪宗というのか

 

〔質問〕 何をもって邪宗というのですか。

 

 日蓮正宗では、他宗を邪宗といい、また他宗では、正宗を邪宗といい。区別がつきません。夫婦げんかのようなものです。念仏・真言・禅宗は、御書を拝読すればわかりますが、釈尊はひっくるめていえば、大集経に、釈尊みずから滅後二千年後は「内法隠没」といっています。功徳がないだけでなく、用いれば害になります。たとえば、三日も前のご飯を食べれば、かえって反作用を起こすように、邪宗は有害であります。

 現在、題目を唱えている邪宗は、まったく見わけがつかぬが、これを見わけるのに一つカギがあります。日蓮大聖人様の願いである広宣流布です。邪宗でも広布を叫んでおりますが、肝心の御本尊がない。日蓮正宗には一閻浮提総与の大御本尊といって、世界中の人が信仰すべき根本の御本尊があります。これは邪宗にはどこにもない。広宣流布は日蓮正宗の責任であり、また広布の日を予言されている御書もあります。