Finale

私は最後の力を振り絞って攻撃を乗り切った。しかし、体力に限界を迎えつつある。まだフラウィーにダメージを与えることも出来ていないのに…
ほむら「このままじゃ…」
キュゥべえ「ほむら!倒れちゃ駄目だ!」
ほむら「…?」
モニターにこれまで映らなかったものが映る。そこに映っていたのは6つのタマシイ。それが画面から出てくる。
ほむら「これは…?」
タマシイが輝き出し、その光は私に注ぎ込まれて行く。するとみるみる傷が治って行き、全身に力がみなぎっていく。
ほむら「…凄い…!」
キュゥべえ「タマシイが君に力を送ってるんだ…ほむら、これなら!」
ほむら「ええ…あいつを…!」

フラウィー「…?なんか変だ…」
フラウィーが顔を顰める。私の変化に気づいたのだろう。
フラウィーが攻撃を開始する。だがさっきに比べて明らかに速度が落ちている。
フラウィー「なんだ…?何をした?」
ほむら「私が何をしたかなんて教える必要はないわ。」
私は奴に攻撃する。さっきまでとは比べ物にならない手応えを感じた。
ほむら「私はただ、お前を倒すだけよ…!」
フラウィー「僕を倒す…?少し当たりどころが良かったからって調子に乗って…」
ほむら「無駄口を叩く暇があったらかかって来なさい!」
私はもう数発フラウィーに攻撃を撃ち込む。フラウィーは少し態勢を崩した。
フラウィー「く…この力は一体…」
フラウィーが攻撃を仕掛ける。だが爆弾も蔦も光弾も、さっきまでの物と比べて明らかに勢いがない。
ほむら「タマシイの力が弱くなって守備力が下がったのね…今ならいける!」
私は一気に畳み掛ける事にした。私は盾から大量のロケットランチャーを出す。
  ガシャッ
そしてそのロケットランチャーを時間停止中に一斉に発射した。
  ガシャッ
フラウィー「…なッ…これは…!」
ほむら「これで終わりよ…フラウィー…!!」
動き出したロケット弾が全弾フラウィーに命中した。煙の中からフラウィーのうめき声が聞こえる。
フラウィー「う…ウソだ…!こんなことは…あり得ない!!キミ…は………





FILE3をロードしました





ほむら「…えっ…」
フラウィー「ホントに馬鹿だね。」
ほむら「…キャァ…!」
フラウィーの放つエネルギー砲が私を吹き飛ばす。
FILE3をロードしました
ほむら「…ウっ…!」
フラウィーの蔦が私を貫く。
FILE3をロードしました
ほむら「…キャァ…!」
フラウィーの放つエネルギー砲が私を吹き飛ばす。
FILE3をロードしました
ほむら「…ウっ…!」
フラウィーの蔦が私を貫く。
FILE3をロードしました
ほむら「…キャァ…!」
フラウィーの放つエネルギー砲が私を吹き飛ばす。
FILE3をロードしました
ほむら「…ウっ…!」
フラウィーの蔦が私を貫く。
FILE3をロードしました
ほむら「…キャァ…!」
フラウィーの放つエネルギー砲が私を吹き飛ばす。
FILE3をロードしました
ほむら「…ウっ…!」
フラウィーの蔦が私を貫く。
FILE3をロードしました
ほむら「…キャァ…!」
フラウィーの放つエネルギー砲が私を吹き飛ばす。
FILE3をロードしました
ほむら「…ウっ…!」
フラウィーの蔦が私を貫く。

私の周りに光弾が現れる。避ける余裕はない。


FILE6にセーブしました。


フラウィー「フフフ…本気で思ったの?僕を倒せるって?僕はこの世界の神なんだよ。それに引き換え、君は滅びる運命。ここで独り寂しく、命を散らすのさ…そう、役立たずの仲間たちには、君を助ける事は出来ない。
どうぞどうぞ、呼んでみて。君の声は闇に吸い込まれるだけさ。“パパ!ママ!誰か助けて!”…いくら叫んでも無駄なことさ!」
ほむら(ぐっ…ここまでなの…?こんなところで、私は…終わるの…?あの子との約束を果たせないまま…!
そんなの…そんなの絶対に…!
嫌…!








しかし何も起こらなかった。








フラウィー「ざーんねん!誰も君が死ぬとこを見てくれないなんて!」
フラウィーが高笑いしながら私にトドメを刺そうと光弾を近寄らせる。


フラウィー「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!!」


しかし、光弾は私に当たる事なく消滅した。
フラウィー「…え?どういうこと?」
それどころか、さっきまで負っていた私の傷が嘘のように無くなっている。
ほむら「一体何が…?」
フラウィー「…まあいいや。それなら…」

ロード出来ません

フラウィー「どうして…?力が使えない!」
フラウィーが焦り始める。焦るフラウィーの前に6つのタマシイが現れた。
フラウィー「タマシイが…何をする気…?」
フラウィーが聞いた途端、タマシイたちがフラウィーの周りで回転し、攻撃し始める!
フラウィー「おい!やめろ!こんなことは許さないぞ!僕に従え!やめろ!おいっ!!」

「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!……」







フラウィー「…。」






…どうする?

たたかう            みのがす




ほむら「…。」
私は銃をしまった。
フラウィー「…なんのマネ?僕が反省したとでも思ってるの?ありえないよ…」
ほむら「そう。それで?」
フラウィー「僕を逃したって何も変わらない。終わらせたいなら僕を殺すしかない。」
ほむら「…それで?何?」
フラウィー「僕を生かしておいたら…また戻ってくるよ。」
ほむら「…そう。」
フラウィー「君を殺すよ?みんなを殺すよ?君の大切な仲間も殺しちゃうよ?」
ほむら「…それだけ?」
フラウィー「…。」
ほむら「あなたが私を殺すというのなら何度だってあなたと戦ってあげる。あなたが私の仲間を殺すというのなら、何度だって守ってみせる…それで、言い分はそれで終わり?」
フラウィー「…どうして?」
ほむら「…。」
フラウィー「どうして僕に…優しくするの?」
ほむら「勘違いしないで。私の戦場がここではないだけ。」
フラウィー「理解できない…」
ほむら「理解できなくて当然よ。」
フラウィー「…なんなんだよ!!」
ほむら「…消えなさい。」
フラウィー「訳が…わからないよ…」

フラウィーは にげさった。

私はフラウィーが咲いていた場所を抜けて、奥の出口へと入る。私の旅路は、ここで終わった。