うちにはマルチーズのムク(14歳)の親分を筆頭に、
猫はうちに来た順で、
ノンちゃん(推定10歳)、シロ(推定11歳)、
タラちゃん(5歳)、そらちゃん(3歳)がいます。
猫はみんな、もと野良ちゃんです。
ムク
ノンちゃん(左)とタラちゃん
そらちゃん(左)とシロ
もちろんどの子もみんなかけがえのない子たちです。
しかし、とりわけシロは私にとって他の子達と違っているように思えるのです。
猫はだいたいが自分中心な性格なので、
うちでもどの子も自分の好きなところで過ごし、
甘えたい時だけすり寄って来るのですが、
シロは他の子達と違い、
うちの子になって6年半というもの、
四六時中私のそばにいるか、或いは
私が見える場所に陣取っているのです。
私はこの子達が恋しいあまり、
自宅近くの会社にいるだけで、
軽いホームシックにかかってしまいます。
それを解消するため、仕事を会社でも自宅でも
全く同じことが出来るように、解析ソフトや
メール等のシステムを構築しました。
そのため、仕事を自宅で夜遅くまでする事が多くなったのですが、仕事が2時を過ぎた頃になると
シロは必ず、100%の確率で、書類の上に寝そべって仕事をさせてくれません。
仕事は右と左に用意するも、私の真正面に座る
シロちゃん、またそんなところに座って
パパのことそんなに心配?
「いったい、幾つになったと思ってるの?
死んじゃうわよ!」と言わんばかりです。
こうなるともう仕事どころではない
猫は皆、パソコンの上に乗ったり
仕事の邪魔をするものです。
しかしながら、
「シロのその行為は断じて違うのです。」
と私は勝手に解釈しています。
甘えて私を見つめるそらちゃん
また、就寝時にはそらちゃんとシロが
日課のように、私のベッドに甘えに来ますが、
そらちゃんの場合、
一回可愛がってあげると気が済むのか、
或いはシロに遠慮しているのかは判りませんが、
その後に来ることは殆どありません。
このようなそらちゃんを非常に可愛く思い、
私も大変嬉しいのですが、
例えば、夜遅くまで仕事をし、明日の朝が早く、
「今日は3時間しか寝られないな」
というような時も、猫なので当然ですが、
そらちゃんは構わずやって来ます。
まぁ当たり前のことでしょう。
物入れの狭い棚に入り、目を爛々とするシロ
私は来るもの拒まずですので、そんな時も
いつもと同様に「可愛い!可愛い!」をします。
しかし、シロの場合、そういう時にはどういう訳か、
ベットには絶対に来ないのです。
たまにパパのベッドで仲良く寝ることもある。
「シロ(右)」と「そら」
反面、私が落ち込んでいたり、昼間に嫌な事がありムシャクシャしていたりすると、
朝まで私と同じ枕で寝てくれます。
枕から離れても、必ず私の手の届く所にいてくれます。
私の手を枕にスヤスヤ
今、シロの頬は私の心の拠り所
夜中に幾度か訪れる仄かな意識の中で、
シロの暖かく柔らかい身体に触れていられる。
たったこれだけのことに、
私は心から幸せを感じることができる。
もう私には、嫌なことなど何ひとつない。
シロは私の守護霊としてこの世に送られて来たのではないかと、
私は本気で思っているのです。
私をじっと見守るシロ
守護霊であるとしたら、シロは私の考えていることを全て見透かしているはずです。
こんなして見つめることも(家政婦のミタのつもり?)
このような私の一連の想いを、「しじみママさん」は
「シロのパパさんはシロちゃんを溺愛しています。」
と以前におっしゃいました。
ママさんはとても賢明な方ですし、猫に関して私よりも先輩ですから、
全てがお見通しなのだと思います。
そう言われても私は嬉しいのです。
そんなしじみママさんについ先日描いて頂いたシロの絵をさっそく飾りました。
うちはリビングが2階にあるので、
一日に何度も通る階段の踊り場に飾ることにしました。
上りでは目線より少し高く、下りでは少し下で、
この位置なら毎日必ず見る事ができます。
この絵をじっと見ていると、引き込まれるような感覚があります。
そして、疲れた体が元気になり、生命の息吹を与えてくれます。
拡大するとこうです。
実は私も素人ながらに愛するシロの絵をいくつか描いては見たのですが、
白い色が難しすぎて、とてもこうはいきませんでした。
いつも私の気持ちを見透かしたかのようなシロの目が見事に表現されています。
ずっと見ていると、今にも飛び出してきそうな、
まるで触れることが出来そうな本物感があります。
いくらシロでも、写真だとすぐに見飽きてしまうのに、
この絵をどれだけ見ていても飽きないのは、
趣きの奥が深いからなのでしょう。
またしじみママさんは、シロの目が難しくて目の部分を何度も書き直した
ということを仰っていましたが、
出来上がった絵の、シロそのものであるその目を見ては、
本当に一生懸命に描いて下さったのだなと、
ママさんの深い友情が身に染み入りました。
この日はお酒も入っており、シロへの愛情をかみしめながら、
涙が溢れて仕方がありませんでした。
本当に感動と感激が止みません。
また湘南チーズパイとココナッツサブレを戴いてしまいました。両方とも甘さを抑えた上品な味でとても美味しかったです。
このようなものまで頂いて、本当に恐縮いたします。
またお手紙にはお心くばり溢れた優しい言葉が添えられていました。
絵の才にも増して、しじみママさんの素敵な人となりが表されたお手紙でした。
しじみママさん、本当に本当にありがとうございます。
こんなにして頂いたというのに、私は当たり前の御礼しかできず……
相応しい御礼の言葉になりません。
しじみママさんの「誰かさんちシリーズ」は、
病気の子や、飼い主さんが落ち込んでいたりするのを励まそうと、
思いついて始めたものだそうです。
才能が人のために役に立つ事、これは誰もが真似できることではなく
実にすばらしい事です。
また、その才能を人のために役立たそうとする思いは非常に尊いことです。
私はそのような思いでこのシリーズを続けていらっしゃるしじみママさんを
心から尊敬しています。
そしてそのような方と出逢えたこと、友であることを誇りに思います。
そしてそのような人と出逢えたことを誇りに思います。