no.2水のほんとうの姿
水は、ずっと、生き通し。
地球に水が、初めて来て以来、
新たに作られてもいない
消える無くなることもない。
増えることもない、減ることもなく、
帳尻は合い続ける。
あなたの、目の前に、現れた水は、
一度だって
地球上から
消えることはなかった
あなたを記憶し、
わたしを記憶し、
地球上を巡り巡り、生き通し
飲んで、身体の中を巡り、
洗って流して、身体の外をなぞり、
中も外も、記憶し、巡り続ける
あなたの目の前から、
一度は、消えた その水は、
今も、どこかに、存在し続けている。
連続性を持って。
再び、
『おいしい水』として、
『クーラーの水滴』として、
『涼を求めて手をつけた川』として、
何くわぬ顔で、
初めて出会った水かのような顔をして、
目の前に現れる
でも、
初めてなんかじゃない
いつかの
どこかの
あの水が、
今、ここに 存在し続ける、記憶をもちて。
水は、
人を見て、
言葉を聴いて、
放つもの全てを、記憶していく。
水と呼んでいるものは、記憶
水と呼んでいるものは、意識
記憶とは、水のことだったのかも
意識とは、水のことだったのかも
そこに置いている
ペットボトルのその水は、
何くわぬ顔で、
こちらを見ている、聴いている
水に、
顔近づけ、語りかけてみよう
心を澄ませ、聴いてみよう
『久しぶり、どこを巡ってきたの?
わたしを覚えてる?
みんなのことを見てきたんだよね、』
懐かしい旧友に会うような心持ちで、
話しかけてみよう
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わたしたちが、
地球のために、できること
上滑りしてきた、言葉を、
わかったフリをしてきたことを
いまいちど、
自分の前に置き直してみよう
地球や、自然や、人のほんとうの姿を
知ろうとすること
まずは、『水』
『水』のほんとうの姿を知る
『水』に定義は、要りません
『水』を
多角的に、多次元的に、
感覚的に捉えながら、
その本質を浮かび上がらせること
あなたの奥の『そうだ』と
しっくり来る、反応する領域で、
『水』とは、どういうものなのか
わたしたちは、水まみれ
地球は、水まみれ
地球と水は、相性がいい


