シリアルマミーは、始めのデビューは1997年7月東京都渋谷区代官山に店がありました。
その時は、『カフェ・エ・ビストロ・シリアルマミー
という名前のフランス料理屋です。代官山の裏路地の小さな古い一軒屋
に店を構えていました。


シリアルマミーという店名は、『家庭的なお母さん』という意味が
あります。よく松田聖子の映画のタイトルで同じようなのがあって、
怖い感じのイメージに取られてしまうのですが、違う違う!

“シリアル”はシリアルコーンのコーンフレークのシリアルで、
直訳すると『穀物の母』という意味になります。


その店は主人が経営しており、(実は私は結婚しております。子供2人
います。小学生5年の男の子と小学生3年生の女の子の母 f(^_^))
その当時、しのっちは専業主婦でありました。


ある日、インフルエンザが流行りスタッフが急な休みを取り、
ランチタイムにフロアに人が足りないというので、ピンチヒッターで
お手伝いすることになりました。


ところが、しのっちは結婚するまでずっと学生でしたので、
(ちなみに留年していたわけじゃないよぉ。お勉強がとっても好き?
だったの。)OLの経験はないし、ウエイトレスもしたことがない。


案の定、コーヒーカップの手はがたがた震え、受け皿にコーヒーは
こぼすし、失敗の連続。超素人!(o_ _)oドテッ!


なのに、シェフたちは私を『マダム』と呼ぶのよーー。(-_-#)ピクピク
お客様はそのギャップが気に入ってくれたのか、次第に私のことを
マダムと呼び、常連さんが増えてきました。


そこで、気になるのは当然私は主婦なので、調理場が気になる。
一体シェフたちはどうやって、料理を作っているのかしら?
と興味津々。かなり影響を受けました。
だって、フランス料理に使うソースって家ではあまり作らないでしょ?
初めて聞いた洋酒をソースに入れ込んだりしていて、私にとっては
新鮮そのもの。珍しさいっぱい。 


子供が小さかったので、本当はただのピンチヒッターだけのつもり
だったのに、働くことに面白くなってしまって、育児のストレスからも
開放されているようで、楽しかったのです。


そんな時にパテシェが風邪で長く休みになりました。
ダメって言われるかな?とは思ったけど、『私にデザート作らせて!』
といってみたのです。返ってきた返事は『OK!』でした。


まっ!マダムの言うことだから、今思えば逆らえないというのが
あったのかもしれません。(^^;....

あまりにもあっさりOKがでたので、返って言わなきゃよかったと
後悔したけど、えぇーーーい!女に二言?があってはいけない。
やるしかないでしょ。と心据えたしのっちでありました。


・・・・この続きは、次回