明日は忙しい最中に
ポッカリ空いた貴重な休み
しかも雅紀と二人揃って
丸一日休みになるのは久し振り…
何をしようか
何処かに出かける?
それとも家でゆっくり
映画でも観るか…
「 明日は晴れるみたいだからね!
溜まっている洗濯物を片付けて…
シーツも洗っちゃおうかな♪
あっ、掃除機もかけないと… 」
さすがは雅紀
俺には考えもつかない
休日の過ごし方が返ってきた…
やっぱデキる嫁は違うわ
マジ嫁の鑑だね…
早々と隣で寝息を立てている
彼の寝顔を眺めながら
その頬をそっと撫でる
ちょっと痩せたか?
今は俺より仕事も増えて
忙しい筈なのに
いつも笑顔で仕事と家事を
両立させてる
そりゃ疲れるよな
雅紀…
いつもありがとう
…………
よし…
決めた!
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久し振りのオフだから
溜まっていた家事を片付けようと
早い時刻に目覚ましをセットして
寝た筈なのに…
目が覚めると、カーテン越しに感じる
陽の光が、いつもより明るい
えっ…
今、何時?
目覚ましを確認すると
既に8時を回っていた
やべ…
洗濯物、干さないと…
慌ててベッドから抜け出して
洗面所に向かい
洗濯機の中を覗くと
そこにある筈の洗濯物が無い…
あれ?
確かタイマーかけておいたよね…
空になってる洗濯カゴが
昨日の自分の行動を物語っている
何かがおかしい…
頭にかかった靄を晴らすように
顔を洗って、リビングに向った
「 おっ!おはよう…
そろそろ起こしに行こうと
思ってたよ…」
おかしな事は続くもので
エプロンを着けた翔ちゃんが
ダイニングテーブルに朝食を運んでる
いつもなら起こしても、なかなか起きない
あの翔ちゃんが…
何これ?
どうしちゃったの?
狐につままれた気分で食卓に着くと
目の前には、ちょっと焦げたトーストと
これ又、焦げたベーコンエッグ…
「 たまの休みくらい、俺が家事やるから…
お前は今日、ゆっくり休め…な? 」
そっか、それで…
俺を休ませる為に、苦手な早起きまでして
代わりに家事をしてくれたんだ
「 翔ちゃん… ありがとう… 」
「いや、俺こそ…
いつも任せっきりで、ゴメンな… 」
俺だって、やれば出来るんだから
少しは頼ってくれよ…って優しく微笑む
思いがけない出来事に、本当に嬉しかったし
朝食は焦げていても美味しかった
だけどちょっと
キッチンの荒れ具合が気になって…
出しっ放しの調味料に器材
自分達が食べた以上に割られている卵
焦げ焦げのスクランブルエッグらしき物が
捨てられているのを目にして
苦労したんだろうな…
彼の奮闘っぷりが想像出来た
「 さて、掃除機でもかけるかな…
あっ!雅紀くんは、ごゆっくり… 」
食器を洗い終えた翔ちゃんに
グイグイと背を押され
半ば強引にリビングを追い出された
他に行く場所も無く
普段あまり居る事のない
自分の部屋へと足を運んだ
自分の物しか置いていない部屋なのに
何だか他人の部屋みたいで、落ち着かない
窓の外に目をやると
洗濯物が風になびいている
その光景にも、違和感を感じるのは
いつもの干し方と違うからだ
慣れない事を一生懸命やってくれた
翔ちゃんには申し訳ないけど
干し直させて貰うね…
ベランダに出て、自分なりの定位置に
洗濯物を干し直していると
リビングの方から掃除機の音とは違う
ドカドカという衝突音が聞こえてくる
家具の角にでも、掃除機をぶつけながら
掃除してるのかな…
どうか無事に終わりますように…
カシャーンと高い音が響く中
つい、そんな事を祈ってしまった
幸い被害(?)も大した事はなく
すべての部屋の掃除を終えて
満足気な翔ちゃんと
午後はのんびり映画を観たりした
昼間からビールを開けて
二人で笑ったり、話したりしながら観る…
そんな贅沢で楽しい時間は
あっという間に過ぎて
二本目を観終わる頃には
既に夕方になっていた
今夜は何が食べたいかを尋ねると
「 夕飯も俺が作るから…
お前は飲んでていいよ 」
そう言って、冷蔵庫の中を覗き込んで
俺にビールを手渡す
一抹の不安から、一緒に作ろうって
提案もしたけど
大丈夫だからって微笑む顔は
自信に満ちていて
それ以上は何も言えなかった…
キッチンの方から何やら
ガチャガチャした音が聞こえたと思えば
シーンと静まり返ったりもする
何やってるんだろ…
大丈夫…かな?
ソファーから首を伸ばし
チラチラとキッチンに目を配る
本当は様子を見に行きたかったけど
何だか信用していないみたいで
翔ちゃんに悪いかなって…
そう思うと動けずに
仕方なく飲みながら、テレビを観ていた
「 …雅紀… 出来たぞ… 」
揺さぶられて、ゆっくり目を開けると
八の字眉の翔ちゃんが
俺の顔を覗き込んでいた
あれ… 俺…
寝ちゃってたのか…
日頃の疲れからか
ビールを飲んでいるうちに
寝てしまったらしい
「 待たせちゃって、ゴメンな…
大丈夫か?食べれるか? 」
「 ん… 大丈夫… 」
寝起きの俺を気遣う彼の優しさに
ちょっとキュンとしながら、席に着くと
「 ハイ… お待たせしました… 」
レストランのシェフが作ったかのように
豪華で素晴らしく
これを作ったのが、あの焦げた朝食を
作った人と同じだとは思えない
「 翔ちゃん、スゴイじゃん!
うわぁ~美味しそう… 」
「 まぁな…
ちょっと時間かかっちゃったけどな… 」
時計を見ると、既に21時を過ぎていて
こんな時間まで寝ていた俺と
料理をしていた彼に驚いた
だけど料理は文句無しに美味しくて
ワインも進んでしまう
美味しい料理に、旨い酒
そして目の前には
愛しい人の笑顔…
ふふ…
最高の休日だ…
「 翔ちゃん、今日は頑張ってくれたから
後片付けは俺に任せて… 」
洗い物もしようとしてくれたけど
翔ちゃんにも少し休憩が必要
だって疲れてたら
ベッドでイイコト出来ないでしょ?
そう囁くと、一段と下がった眉を掻きつつ
嬉しそうな顔をして
ソファーに腰を下ろした
さて、やりますか…
キッチンは案の定、散らかっていて
片付けるだけで、労力を使いそうだった
洗い物をして、ゴミを片付けていると
何やら大きなパックが
捨てられているのに気が付いた
パックに付いているラベルには
見慣れた販売店が記載されていて
製造日を見ると今日…
もしかして、さっきの料理って
デパ地下で買って来た?
料理をした形跡があるから
作ってた事は確かだけど
きっと失敗して、俺が寝ている間に
買って来たんだろうな…
慌てて買いに出た彼を想像して
その微笑ましさに
ちょっと口元が緩んでしまった
「 翔ちゃん、お待たせ… 」
片付けを終えて、声をかけたけど
返事がない…
そっと翔ちゃんに近付くと
彼は座ったまま、眠りについていた
翔ちゃんだって疲れているのに
慣れない事も、頑張ってくれたからね
今日のお礼は明日かな…
ありがとうって
感謝の気持ちを込めて
軽く寝息を立てている唇に
そっと唇を重ねた…
✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚
こんにちば
日立さんの新しいカタログが
櫻葉さんなので貰ってきました♡
何てステキで幸せそうな
家庭なんでしょう(ㅅ´∀`*)
休日は嫁の為に
料理を作る旦那さま♡
でも翔さんがこの料理を
本当に作れるかな…
そう考えての
妄想話でした(´>∀<`)ゝテヘ♡
お楽しみを前にして
撃沈してしまった翔さんですが
暫くして目を覚まし
二人仲良くお風呂に入り
バスルームで1R
ベッドで1R
雅紀からのサービスで
幸せ絶頂の翔さんでした♡
続きは別部屋で! ←ウソです
ところで日立さんの新CMは
無いのかしら…
櫻葉さんの
幸せいっぱいのCMを
お待ちしています( ´ ▽ ` )ノ