肉厚タイヤのパンク修理の方法
・準備するもの
1 タイヤレバー3本
2 洗面器+水
3 自転車パンク修理セット
4 ティッシュ または雑巾(水を拭くため)
5 セロテープ または マジック (マーキング)
6 薄いゴム手袋(手が汚れないため)
7 ラジオペンチ(バルブのねじを緩めるため 棘を抜くため)
タイヤレバーは 薄い 金属製がおすすめ
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今回 これを買ってやりました。 アマゾン 送料込み2本で970円
では 方法(コツ)
(1) まず 左手 親指で タイヤの腹を おさえながら
1本目のレバーを突っ込んで クイっと返してめくります。
(2) めくったら また 戻します。 ( 戻さないと 2本目が入らないから)
(3) 1本目は 突っ込んだ状態のまま 床に垂らしておき
1本目の10cmくらい右に 2本目をつっこみます。
4 2本目を突っ込んだら、
1本目を左手 で持ち、 2本目を右手 で持ち、
(つまり、両手で持って・・・)
2本 同時にかえします。
すると タイヤが10cmほど めくれます。
重要なのは 1本目と2本目の間隔を 10cm くらいにすること。
欲張って 15cmくらい離してしまうと
↓ こうなってしまい、
失敗します。
(5) 肉厚タイヤの場合 ここまでは準備、 ここからがスタートです。
つまり タイヤレバーは 3本目が 必要 なのです。
ここで すこし理屈を説明。
2本のレバーの 間の タイヤのミミ に注目 ↓
2本で10cm めくったことにより、タイヤのミミが10cmぶん
「短絡」状態になっています。
「短絡」 とは・・
この「短絡」の効果により タイヤのミミが その分、たるむので、
3本目を突っ込める 「遊び」 (すきま) ができるわけです。
もし レバー 1本だけ だと
タイヤのミミが 逆に伸びて しまうので・・・
硬くなって 隣にレバーを突っ込むこと が できません。
この10cmの 「短絡」 をつくることが コツ。
(6) 「短絡」状態になっていることを確認したら その2本を左足で押さえておき、 その8cmくらい隣に 3本目を 突っ込んで クイっと 返えします。
・・・と 行きたいところですが、
今回長いレバーが 2本しかないので、・・・
1本目と2本目を 左手で同時に 押さえておき
2本目のすぐ横に 自転車用の レバーを 突っ込んで
ひっかけたら、 2本目を抜いて、
1本目は床に垂らしておき、
「短絡」ができていることを確認して、
自転車用レバーの右8cm横にくらいのところに 長いレバーを突っ込み、
そして クイっと返します。
(ここはタイヤのミミが突っ張っているので 非常に硬いです)
返したときに 18cmほど 短絡状態になったら成功です。
1本目のレバーは 取っ払っても よいです。
(8) 18cmぶんめくれた状態で、さらに8cmくらい隣 につっこんで クイっと めくりますと・・・
これで26cmぶんがめくれました。
26cmめくれたら 2本目のレバーはとってもよいです。
以降、3本目のレバーだけで 8cmづつ、地道に これを 繰り返します。
(9) タイヤがめくれる量が 増えていくと タイヤの突っ張りもほとんど取れ、だんだん 突っ込む力も返す力も 軽くなっていきます。 タイヤの半分くらい めくったら 後は手でも ぬけます。
(10) タイヤがはずれましたら。
ここから先は ふつうの自転車のパンク修理と同じです。
ダイソーの100円ショップの 100円のパンクセットがおすすめです。
ホームセンターの900円のも買って比較しましたが、100円ショップの方が シールとゴムのりの接着強度が強く、はがれにくかったからです。
(11) 順番が前後しましたが タイヤを外す前に、 空気入れ部バルブの位置にセロテープかマジックで目印をつけておきます。(理由は後記)
(12) タイヤをはずしたら チューブをぜんぶ 抜き取ります。
チューブは 空気入れ(バルブ)部分から最も遠い対角のところから 引っ張りだして 最後に 空気入れの部分を抜くと楽です。
(13) チューブを取り出したら、空気を入れて 水につけますと
極微の穴でも 猛烈にブクブクしています。
今回、ブクブクの箇所は 空気入れバルブ から 10cmくらい隣でした。
(14) 先ほどのセロテープ の目印(空気入れバルブ) から
換算して 10cmくらいの タイヤの裏を 重点的に 点検しますと・・
ありました。 原因となった棘が。
この棘をラジオペンチで ぬきます。
(15) チューブのほう、 穴の箇所に ゴムぬって 3分くらい乾かし、シールで塞ぎ レバーの裏で強くこすります。
この作業の中で、 重要なPointが 2つ あります。
1つは、 ゴムを塗る範囲をマジックで 大きく マルするか
セロテープで目印を つける こと。
そうしておかないと、 ゴムを塗ってしまうと 穴がどこだったのか わからなるからです。
2つ目はシールよりも 広範囲にゴムを塗っておくこと (←非常に重要)
もし逆に シールよりゴムを塗った範囲が わずかでも狭いと その部分のシール くっついていないことになるのでそこから シールが 自然と はがれやすくなるからです。
接着完了
(16) チューブを戻すときは さっきと逆で 空気入れバルブ部分から チューブを入れこみます。空気入れバルブの部分が入ったら 残りの チューブを タイヤの内側に 押し込んで 全部入れます。
(17) タイヤを入れるときは、 空気入れ部バルブの頭を左手人差し指で押しながら 右手の親指でタイヤの耳を押し込みます。
あとは 大部分のタイヤが 手で スポスポっと はまります。
(18) 最後の25cmくらいは手で入らないのでレバーで返しますが、
【重要】 金属の長いレバーはつかわず 自転車の短いレバーでやります。
理由は、
金属レバーは、先が大きく曲がっているので
外した時と同じ向きで 入れ込むと
レバーのアール部分がリムの上でツルツル滑ってうまく返りません。
レバーを逆向きにすると、簡単に返りそうに錯覚しがちですが、
これはしてはいけません。
入れるときに この角度になりますから、ここから
レバーを下方向に 150度ほど クイっとするときに
中のチューブを もろに巻き込んでしまいます。
クイっとしたら こういう状態↓ になります。
なので 今回は、金属レバーは 使わず、自転車のレバーで入れ込みました。
自転車のレバーなら リムの側面あたりで止まるので クイっと返しても大丈夫そうです。
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以上です。
※ 上 に記載した要領は22インチタイヤでの方法ですので、タイヤサイズが異なると、若干作業方法が異なる可能性もあります。
<<記事修正 2019・06.01>>
それから1年間で2回パンクしたので また外したり入れたり
してみたところ もっと 簡単にできる方法を見つけたので
記事修正します。
1) 10cmくらい離して 2本同時に挿入して
2本同時にクイッと返しますと
パーンと音がして 「短絡」 (耳が外に出る)が発生します。
いったん短絡が発生したら 元に戻らないので
レバー外しても大丈夫
2)短絡(〇の部分)の8cmくらい横にレバーを指して
クイっとすると
短絡が 18cmくらいに 拡大
3)さらに8cm横に指して クイっと返すと
短絡が26cmくらいに 拡大
さらに8cm横に突っ込んでクイっとしていき・・・
これを最後まで 繰り返していけば 外れます。
レバー2本でいけました。