先日、長野の嫁さんの実家に行った時、
お義母さんが作った玉子焼きが、食卓に上がっていて、
それを食べた時、とても美味しく感じたとともに、
ある記憶が、フラッシュバックしてきました。
通常、フラッシュバックって、
嫌な記憶の突然の想起、という意味で使われることが多いですが、
僕の記憶は、今となっては懐かしい記憶ですので、
ブログ記事として、書いてみようと思いました!
僕が小学校2年生の夏休み、母親が手術を受けるために、しばらく入院したんですね。
父親は、月から土まで仕事があり、
当時は今みたいに、子どものためにといって、休みが取りやすい時代ではなかったので、
僕と、年子の妹は、
父方祖父母宅、母方祖父母宅、親戚宅を数日ずつ泊めてもらって、
ご飯を食べさせてもらっていました。
何の手術か、詳しいことはあまり聞いてなく、
ただ、両親も大変そうだから、よい子でいなくてはならないな、
って、子ども心に思っていたのを、記憶しています。
とある親戚宅で、朝食に玉子焼きを作ってくれるということで、
普段、母親はどんな玉子焼きを作っているのかと、尋ねられたんですね。
甘い玉子焼きか、しょっぱい玉子焼きかって。
その質問に小2の僕は、
どう答えてよいかわからず、
困ったあげく、「しょっぱい玉子焼き」って答えたんですね。
今考えると、塩も砂糖も両方入った、母親独自の味で、
子どもがそれを言葉にするのは、やや難しかったかな、って思います。
出されたしょっぱい玉子焼きを一口、口にした時、
味覚として、これは違う、とわかったんでしょうね。
そうしたら、急に母親が側にいないことが、僕の中でクローズアップされてきて、
とってもとっても心細くなってきて、
涙が溢れてきて、止まらなくなってしまったんですね。
僕の様子を見たおばさんは、僕の心情を察してくれて、
さっと甘い玉子焼きに替えてくれました。
それまで、しっかりとした良い子でいなきゃ、という僕の心を、
母親の玉子焼きの記憶が、揺さぶったんでしょうね。
その後は、甘い玉子焼きを食べて、またよい子の僕に戻りましたが(^_^)
先日食べた、義母の玉子焼き、
砂糖と塩とだしが入った玉子焼きで、
絶妙な味加減。
母親の玉子焼きと似ているなあ・・・
って、瞬時に感じて、幼少期の記憶がフラッシュバックしてきたんだと思います。
フラッシュバックの引き金となるものを、
「トリガー」と呼ぶそうですが、
味覚のトリガーとしての影響は、非常に大きいんだなって、
改めて思いました(^_^)
これは、今日の僕の弁当に入っていた、
嫁さんが作ってくれた、玉子焼き!
嫁さんの作る玉子焼きも、美味しいんだけど、トリガーにはならないんですよね。
何が違うんだろう・・・
昭和のお母さんと平成のお母さんの違いかな?
皆さんは、玉子焼きの想い出って、何かありますか?
では!