先人たちのドラマ | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

先日クサクサしているときに買った携帯のマンガ、

女郎マンガを、

夜中の3時まで読みふけってしまいましたわ。


ああワタシて自由だわぁw

好きに楽しく暮らしているんだよなぁw

ありがたいことです。



明治が舞台の女郎マンガで、

主人公の売られた女の子は言います、

「どうして女は体を売るんだろう」と。


ワタシちょっと思い出したことを書いておこうと思いまして。


ワタシの両親はA県の海の近くの生まれで、

ワタシの母と父は隣村どうし、遠縁でした。

父は母のひとつ年上、同じ小中学校に通ったそうです。


母の実家はまあまあ豊かな農家。

母のひいお爺さんに当たる人がやり手で、

土地もたくさんあるし、

稲作だけじゃなくて果樹もあったし、

母が子供の頃は牛も馬もいたそうです。


本家も分家も近くにありました。

ワタシも子供の頃、この母の実家や分家の家に連れられて行ったりしたっけ。


母の叔母にあたる人は、

父親が亡くなって、叔母の母親はお妾さんになったそう。

その頃の女性って、

旦那が死んだら、

誰か裕福な男から養って貰わないと食べていけなかったんでしょうねぇ。

か、

寂しかったりしたんでしょう。


提灯を持ってその裕福な男は母の実家に、妾に会いに来たんだそうです。

実家公認の愛人関係。

母の叔母は、亡くなった先の旦那じゃなく、裕福な男のほうの子供。

母の叔母が年頃になり、

いいなと思っていた男性は、

この裕福な男の本妻の子供だったんだってさ。

兄弟かよっ。

ドラマかよっ。


それもあってか母の叔母は、

当時にしては婚期が遅く、

27歳で、

両親を早くに無くした人と結婚しました。


この母の叔母の夫が、

ワタシの父親と親戚関係。


若かりし母は、叔母の家で、若かりし父と仲良くなっていって結婚するんだけど。


この母の叔母の夫、

船川のおじさんと呼ばれていた人もドラマがあって、

幼い頃に両親が亡くなって、

その遺産、家や土地を、ごうつくばりな親戚に騙し取られたんですってよ。

(この因業オヤジ、ワタシも幼い頃合ったことあるわ、なんかでっぷり太った人だったな。)


この船川のおじさんは、

両親が早く亡くなったことで苦労したので、

自分は長生きすると決意したんでしょうね、

「100歳まで生きたいな」って書いて壁に貼ってありましたわ。

実際は92歳?94歳?で亡くなりましたけどね。



ほんとにね、

人の数だけドラマがあるんだな、

って思います。


女郎だけじゃなくて、

マンガの世界だけじゃなくて、

実際に、

人ひとりの人生に、

いろいろなことが起こって、

この世を去っていくんです。


今の子供たちに、

この暗い湿っぽいぐちゃぐちゃした感じがわかるかなぁw



人の一生に敬礼。


さあて、

たらたらしましたんで、


ボケてきたのか、

家のあちこちに粗相をする犬の後始末じゃ。

掃除しよ。