ラッキーな嫁(つまりアタシ) | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

お義母さまから、土曜日の朝に、お電話がかかってきた。

お義母さま談↓
お天気が良くて、洗濯ものを干しに二階に上がって、居間に下りてきたら、
コタツのテーブルの上に、通帳が出しっ放しになっている。
誰だ?アタシの隠し場所から出してきたヤツは?
まさか息子が神戸からこの奈良までやってきて、隠し場所から出したんじゃないだろうね?

お義母さまが自分でやったんですってばw
また通帳を眺めていたんでしょう。
そしてふと忘れて、洗濯物を干しに、二階に上がったんですってば。

アタシは、旦那(いつも泥棒にされてしまうお義母さまの実の息子)は、今ここにいるよ、と、旦那と電話をかわった。




お義母さまは、良い?ことにしろ、悪い?ことにしろ、
自分がやった、ということがわからない。


まあ、今回は、旦那じゃない、ということはわかってくださった。
お義母さまの、誰かが家に入り込む、自分じゃない、という感覚は、この先もずっと続くんだろうな。


我が家に○○円あげた、ってことは、ちゃーんと覚えていてくださった。
(いただいたその日に、家に着いてから、アタシも電話でお礼を言ったし、旦那も息子もお礼を言った。
それからもほぼ毎日、お礼を申し上げておりまする。)

このくらいシツコくいろいろしないと忘れてしまう、認知症という、訳のわからない病気。
通帳の、どこの支店でお金を下ろしたか、の番号、は、ちゃーんとわかっているお義母さま。
(「これは番号が違うから、神戸でお金下ろしてるわ」と、通帳を見ながらお義母さまは言うんだよー。侮れない患者なんだわw)

ほんと、人の脳の働きって不思議。


介護なさっている方(たぶん家族の方)は、
今、介護されている人(たぶん年寄り)が、
どんな時に、どのように感じるか、行動するか、注意深く観察してほしいな、と思う。
そのほうがラクに介護できるよ、きっと。


あは、これはあくまでもお義母さまの症状がこの程度で済んでいる、ラッキーな嫁の発言なんですが。


アタシは何かとラッキーな人です。
(お義母さまが、お義姉さんに向かって「あんた誰?」と言った日、アタシは慌てて市役所に相談しようと、地理のよく分からない義母宅近所を自転車で走っていたら、地域包括支援センターにたどり着いたんですわw
その後すぐに調査に来てもらって、介護認定がサクッと済んだんですわw)

ずーっとラッキーでいようと思います。
そう思っていれば、ほんとにそうなるんです。
(人様のブログとか、そのブログで知った、「神様とのおしゃべり」という本とか、かなり参考にさせてもらってます。)


さあ今日も、下品にちょっとバカバカしく、でもいっしょけんめ、1日を過ごしていきます。
思い煩うことなかれ。