義姉に伝えたい | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

お義姉さんから電話があった。
(お義母さまの、たった一人の実の娘。旦那とは、異父姉弟。)

お義母さまが、義姉に電話で、ウチにお金を出したことをペラペラと喋ったようだ。
そしてお義姉さんの孫、(お義母さまにとってのひ孫)に、お祝いをあげるから、今から家においで、と呼ばれたが、どうしよう?と。
お義姉さんは、ほんとにお義母さまがお金をくれる気があるかどうか、片道3時間かけて、雨の中、お義母さま宅へ行くのは○か×か、アタシに聞きたかったのだ。

(お義母さまーっ!お義姉さんにそーゆーこと言うと、
ウチにお金を恵んでやったって言うと、
お義姉さん、すごーく気ィ悪いんだよ!
お義姉さんもいろいろあって、今現在、経済的に苦しいの。
お義姉さんに聞くところによると、お義母さまは、お義姉さんにお金をあげたことがほとんどないらしい。
お義姉さんの若い頃のお勤めしたお給料を、お義母さまが取りあげてしまったことや、支配的な母娘関係であったことを、お義姉さんは恨んでいるんだから。
認知症のせいか、元からか。お義母さまの、思慮分別足りない症候群だ。
お義姉さんにしてみたら、息子ばっかり、弟ばっかり可愛がりやがって、と、オモシロくないに決まっているではないか。)


アタシはお義姉さんに、なんと言えばいいのさ。

義姉のことを、気の毒だな、と、いつも思う。


姉弟での、親の愛情の奪い合い、かなあ。
お義母さまも、罪なことをなさる。



なあ、旦那、あたしゃ嫁だ。
おめぇん家の揉め事は、おめぇん家で解決してけろ。
義姉と、よく話しあっておくれ。


あたしゃ今たまたまお義母さまに気にいられているけど、出しゃばる気はないよ。
お義母さまのお世話を、通帳と共にしたい方は、どうぞ、どうぞ。



アタシは義姉に、お義母さんは、あなたのことも大切に思っているよ、とお伝えはしました。
(本当にそうだもの。嫁が一年半、濃ゆーく話を聞いて、そう思う。)
義姉の気持ちもすごく良くわかる気はする。
けどね、お義姉さん、親の愛情を、どのように受け止めて、いいように立ち回るかは、お義姉さん自身が決めること。
親を、ごうつくばりの、支配する人、と思いたければ、そう思えばいい。
でも、そう思っていたら、きっとシアワセになれないよ…。


お義母さまのご機嫌のとり方を、アタシはお義姉さんに教えたい。
そうやってお義母さまから笑顔でお金をもらうのです。
(親をだまくらかしてお金を奪い取れ、と言っているのではない。まぁ我が家は似たようなことをしているのだがw
親からの愛情=お金、を、お義姉さんにも、正当に受け取ってほしいと思う。)


嫁、つまりアタシは、なんか偉そうだなぁ。
アタシゃお義姉さんより15も若いんだけど。
ごめんね、お義姉さん。
アタシが恵まれているから、こんなこと言えるって、わかってる。




こちらが、自分が、愛情やお金を受け止める器がなかったら、それは入ってこれないんだってさ。


嫁は、人様のブログや、いろんな本を読んで、きっとそれは本当だ、と思っている。
お義姉さん、アタシたち、みーんなシアワセになりましょーや。ね。


人は、お金という紙切れが欲しいんじゃない。
お金にカタチを変えた、夢や希望や安心や愛情が欲しいんです。
アタシもお義姉さんも、お義母さまも。


旦那とお義姉さんとお義母さまと。
縁あって家族となっているんだもの、お互いの真意が、うまく伝えあえたらいいのにね。