欲求不満

基本的な欲求と言うのがあって、３大欲求というのは、食欲･睡眠欲･排泄欲なのだそうな。

排泄行為が欲求によるものとの認識にはなかなか結び付かないのだが、酷い下痢を患った際の、のっぴきならない状況を想像すると良くわかる。

そして、通常この３大欲求が満たされない事には起きないのが性欲である。

男性は性行為以外で子孫を残す役割がないため、性欲が先立つ場合もあるそうだ。
…が、女性はその後の妊娠･出産がなければ子孫を残せないため、死にそうに腹ペコの状態で性欲が起こることは稀らしい。


だが、３大欲求が満たされていれば、女性だって性欲が沸く。
そして、それが満たされなければ、欲求不満にもなる。

私はそういったことに鈍いようで、性欲が湧いている状態の自分に気づかないことが多い。
そして、知らぬ間に欲求不満に陥っている。

では、どうやって欲求不満に気づくのか…
それは夢である。

夢の中で、私はとにかく性的行動をとりたくてしかたなくなっている。
そして、その相手や場所を探して放浪するのだ。

しかし、欲求不満の夢らしく、望みを果たすことができぬままで目をさます。

友人に言わせると『卑猥な夢とは言えない』のだそうだが、余りにもリアルな感情を目覚めてから数分引きずるので、自分ではかなり卑猥だと感じる。

そこで謎なのが、夢の中で私が求める相手が女性である点だ。
夢の中での私自身の性別はわからない。
…―が、相手は必ず女性である。

確かに、私は女でありながら、グラビアを楽しめたり、可愛い女の子や美女を見ると目の保養とか思ってしまう。
競争心は微塵もわかない。

女同士で好きな男性のタイプを語るより、男性相手に「どんな女を彼女にしたいか？」と話す方がエキサイトしてしまったりもする。

そして、そのような時に私が理想と考える女性が、いかにも男子中学生レベルの都合のいい美少女である。
そんな女がこの世に存在しないことは、30年以上女をやってきて承知の上なのだが、どうしても夢を見ずにいられない。

男性と結婚し、２児を儲けたのだから、レズビアンではないのだろうが、前世は男だろうと確信している。