去年の晩春のこだ
間違いない。
そう、俺と良太は八雲ワンドで夜釣りに興じていた
夜もかなりフケてたってのもあってか、釣り人は俺達二人だけだった。
他愛もない話を交えながら、沖の変化へ入念にプレゼンテーションをしていた時
今は工事中のメインワンドの入り口から何やら白い物体が、こう……ユラユラっと、入ってきたんだ
ちょうどワンドと水路の間に陣取って釣りをしていた俺と良太から白い物体との距離はかなり離れていた
野犬にしてはデカ過ぎる…
だが人影にしては高さがない…
歩行者なのだとしたら有り得ない、、、
そう、フラフラとした軌道でこっちへ進んできたんだ…
当てはまるとするならば、自転車に乗った釣り人と仮定するのが妥当
それも酔っ払いの…
そうに違いない。
俺と良太は互いに目を合わせて肩をすくめた
俺『おいおい、兄弟。こんな藪遅くに客人だぜ?』
りょた『ああ、それに見てみろよ!生れたての子羊ちゃんのような おぼつか無い足取りだ!w』
俺『おい、にいちゃん!飲み足りねぇなら他を当たりな!w』
りょた『二件目はまだ先だぜ!カウボーイ?w』
俺と良太は酔っ払いが来たんだと、
そうに違いないと、高をくくっていた
だが、その白い物体は急速に進路を変え
人の高さを悠に越える藪の中へと突っ込んで行ったんだ
俺『……なあ、兄弟。あそこに道なんかあったか?』
りょた『……俺の記憶が正しけりゃ、、、あそこには真面目な委員長ちゃん並みにガードの硬い藪が覆い繁っていたはずだ。。。』
俺『…なら、ヤツは酔った勢いで、そのガードの硬い委員長ちゃんにアタックしたってことか? 笑えるぜ……』
りょた『…ああ、最高に笑える…』
俺と良太の顔からは笑顔が消えていた
あんなもん見ちまったんだ、仕方がねぇ…
すぐにでも家に帰ってホットミルクを飲んで眠りこけたかったよ…
だが、ここで帰っちゃ良太にチキンだと思われちまう…
こんな状況でも虚勢を張れる自分に驚いたよ。
それから小一時間が経ち
そろそろ及第点だろうと、頃合いを見て良太に納竿を提案した
もちろん、良太はこれを快諾
帰路の最中、その白い物体が突っ込んで行った藪を確認したが
やはり、そこに道は無かった
相変わらずガードの硬い委員長ちゃんがそこにはいたよ。。。
それ以上の詮索はしなかった
いや、できなかった
するべきではない
そう、二人の間には暗黙の了解がなされていた。
結局あれが何だったのかは、わからず終いだよ。
ただ、ひとつ言えることは世の中には知らない方が良いことがあるってことだ。
触らぬ神に祟りなし…ってな
おっと、すまない。
長話が過ぎちまったな…
にゃん助の野郎が自粛中だってことで、今回はこの俺 ウィリアム・シャープからの投稿だ
以後、お見知り置き頼むぜ兄弟達
それじゃあ
たっぷりチーズをトッピングした、熱々のピザが冷めちまう前にいつものアレで締めてくか?(笑)
Are you ready?
Jeeestu!!!!!!!!