『君と僕の5分』
序盤から中盤まで、幸せでキラキラとした物語が続き、どっちつかずの恋模様にキュンキュンさせられました。
かと思えば、終盤は目を背けたくなるような残酷な現実感が襲ってきて感情がジェットコースターのように揺れ動かされました。
そして気づけば涙がでていて、儚くて淡い青春の恋愛を久しぶりに味わえました。
見終えたばかりで、上手く消化できていませんが、つらつらと感想を書いていきたいと思います。
物語の冒頭、慣れ親しんだ日本の音楽とともに始まり、慣れ親しんだアニメが画面に映っていて、海を越えて届いているということがすごく嬉しく、感動しました。
この時代の韓国では、日本のアニメや曲がタブーなものとされていて、同級生たちがオタクという言葉を使ってギョンファンを揶揄うのが見ていられないくらい辛かったです。
私自身も、、オタクという言葉をマイナスな言葉として捉えていた時期がありました。好きな物の話をしてるだけで、オタクって一括りにされるのが悲しかったです。
特にアニメが好きな人は日本でもあまり公にできなかった印象があります。
今でこそ、オタ活等とメジャーな言葉にはなってきていますが、、、一昔前では日本人の間でも避けられていた存在だったと思っています。
多くの人がタブーとするものを好きでいるのは孤独だし、辛いこともあります。
でも、私は、こうして一人ひとりが抱えている想いがあるからこそ、文化は広がっていくと思っています。
だからって嫌われるのは違うと思いますが、、、、
ギョンファンとジェミンが出会い、イヤホンを分け合う。孤独に楽しんでいた曲を共有し合える相手がいること。こんなに幸せなことはないと思います。
(公式Xから引用)
好きな曲が違っても、相手を否定するではなく共に楽しんでくれる。とても大切な存在だと思います。
ジェミンがやる仕草、頭を撫で、肩枕をし、勉強の時間を潰してまでバスケの練習に付き合ってくれる、なぜそんなに優しくしてくれるのという問いには、ギョンファンだからだよと返す。
こんなの好きになって当然だと思う。罪深い。
特別な相手過ぎる。
(毎日経経済から引用)
だから余計に、、、
ギョンファンがジェミンに男が好きだと打ち明けたあと、どうしてジェミンが態度を変えたのか。私には最後まで分からなかった。
でも絶対に、ジェミンは同性愛者だからギョンファンを嫌いになったわけではないと思います。
ジェミンが恋愛的意味でギョンファンを想っていなかったとしても友達としての確固たる縁はあったと感じたからです。
だから、、、
自分の事を包み隠さず話すギョンファンに嫉妬したのかもしれない。僕は誰にも話せないのにと。
自分より強いギョンファンのことを君もそっち側の人間なのかと焦燥感に駆られたのかもしれない。
(※心酔なりの解釈です)
ジェミンはどうして、小学校の時親友にイジメられていたんだろう。そしてなぜかを言わなかったのはどうしてだろう。きっとそこにジェミンのトラウマが隠されているんだろう。
ギョンファンとジェミンがケンカした後、
海賊版のサイトが開けなくなっていたのがどうしようもなく寂しかった。
2人の思い出がこんなにも簡単に消えてしまうのかと思ってしまった。残酷だった。
(※海賊版は昔も今も絶対に行ってはいけないことです)
ギョンファンがCDの中身をもっと早く開けていてメッセージに気づいていたら何かが変わったのかな。
ジェミンは何を伝えたかったんだろう。
ジェミンは、何度もあの寒い冬空の下ギョンファンを待っていたのかもしれない。
素直に言わなかったのはジェミンだけど、、どうしてもジェミンが悪いとは言いたくない。
きっと色んなものに挟まれて、簡単に言葉には出来ない想いを抱えていたと思うから。
私は、物語だからと全てを開示する必要は無いと思っています。分からなかったところは想像し、何故だろうと考え、自分なりにそこを埋めることができる。そうして考える時間が作品への想いを募らせることができるから。
それも物語の楽しみの一つだと考えています。
昨今の同性愛を描いた作品は、同性愛者が当たり前のように存在していて恋愛をしている。周りは誰もそれを咎める人がいないです。
もちろんそういった作品も大好きですし、同性愛だからと特別に描いて欲しい訳ではありません。
ですが、今作で使われていたホモ、男を見て欲情するのがキモイ、女と男は重なり合うように出来ている(ニュアンスです)といった意見が物語の中だけでなく、現実でも言われて苦しんできた人がいたということは、絶対に忘れたくないなと思っています。
ラスト5分
2人にとってかけがえの無い時間を見ることができてとても幸せでした。
時々ギョンファンがジェミンを見て微笑むのがどうしようもなく愛おしかった。
この時間が永遠に続けばいいのにそんなことを思っていました。
(公式Xから引用)
2人は大人になるまでにどこかですれ違ったりしたのかな。ジェミンだけがジョンファンに気づいて幸せになって良かったと泣いていたり。
ジェミンも幸せになっていたらいいな。パートナーが居てもいなくても。
二人の関係は、曖昧になってしまったけど大切な思い出として刻まれていてとても良い作品に出会えて嬉しかったです。
最後まで読んでいただきありがとうごさまいました。
※これらの感想は心酔の一解釈です。





